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2025年3月14日号掲載|6
フレッド・トマセリ「ワイルド・シングス」
Fred Tomaselli: Wild Things
6つのモザイク画で構成された陶器とガラスのコラージュ壁画「ワイルド・シングス(Wild Things)」は、フレッド・トマセリ初のモザイク・プロジェクト。同時にマンハッタンにおけるトマセリ初の常設パブリック・アートとなった。

1956年カリフォルニア州サンタモニカ生まれのトマセリは、1985年からブルックリンに在住。幻覚的でサイケデリックな宇宙をテーマに、意識の変容や超越性を探求。複雑で有機的な模様、自然界と人工物を混在させることで、現実・非現実の境界線を曖昧にしている。
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熱心なバードウォッチャーのトマセリ。「ワイルド・シングス」は、自身の体験をもとに鳥たちとの出会いを独自のスタイルで表現。ニューヨーク市に一年中生息する種に焦点を当て、想像の世界と現実を融合させた。
オリオール(ムクドリ)に追われるハヤブサ、音が渦巻くキツツキ、抽象的な青い雲で満たされた明るい空、渦巻で表現されたフクロウの視線、燃えるような赤いダリアの花弁で表現された地球などが、地下鉄「14 St-6Av」駅と「14 St-7 Av」駅を結ぶ14丁目駅複合施設に設置。ニューヨーク市を彩るあざやかな野鳥たちが飛び周り、鑑賞者を非日常的な世界へと誘う。

・地下鉄1/2/3ライン:14 St-7Av駅 (マンハッタン)
・地下鉄F/M/Lライン:14 St-6 Av駅 (マンハッタン)