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【MTA地下鉄アートの旅】
「移住」の精神を描く──ハーレムに息づくモザイク壁画
クリストファー・ウィンター「移住」
Christopher Wynter, Migration
2025年7月25日号掲載|6
ハーレムの玄関口、フレデリック・ダグラス・サークル近くに設置された「Migration(移住)」は、1999年にミオット・モザイク・アート・スタジオによって制作されたガラスモザイク作品。2018年、同駅改修工事の一環として、アーティストのクリス・ウィンターが作品を拡張。カテドラル・パークウェイ110丁目駅に設置された。

オリジナルのテーマを引き継ぎつつ、現代的な視点が加えられている。モチーフには、高床式の家や車輪、はしご、北極星、足跡、繰り返される円形パターン、精神性を象徴するアフリカのシンボルなどが配されている。ハーレムに新たな家を見つけた人々の移住の精神、望郷の念など、普遍的なテーマを呼び起こす。移民によって建国されたアメリカを象徴する作品として、地元の人々に親しまれている。
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公共事業にも積極的に参加するウィンターは、MTAをはじめ、台湾・華林、北海道の愛別町、ドミニカ共和国・ラ・ロマーナ、コネチカット大学などに作品を設置。また、メリルリンチやハーレムのスタジオ・ミュージアム、三菱などに収蔵され、国際的な賞も多数受賞している。


“Migration” (1999/2018) by Christopher Wynter, Photo: Thomas Donley
■地下鉄:B、C
■駅:Cathedral Pkwy-110 St (Manhattan)