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【MTA地下鉄アートの旅】カルメン・リザード

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2025年2月28日号掲載|6

カルメン・リザード「移民の大波」
Carmen Lizardo: Great Waves of Immigration

ドミニカ共和国で生まれたカルメン・リザード(Carmen Lizardo)は、19歳でアメリカに移住。ブルックリンのプラット・インスティテュート(Pratt Institute)で写真とデジタルアートの学位を取得。ドローイングや版画など、従来のメディアとデジタルを融合。実験的なプロセスを組み合わせ、写真を基礎ツールとして使用する学際的なアーティストとして知られている。

カルメン・リザード
Great Waves of Immigration” (2023) © Carmen Lizardo, NYCT 181 St Station. Photo: Etienne Frossard

カラフルなモザイクアート作品「移民の大波」は、自身の移民経験を凝縮した作品。故郷を離れ、困難な旅に耐え、最終的に見知らぬ街に到着した移民たち。

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181st駅近く、多数のドミニカ人が住むワシントン・ハイツ・コミュニティの歴史的な移住パターンを意識、美しい建築や象徴的なジョージ・ワシントン・ブリッジにインスピレーションを受けたイメージが壁画に重ねられ、レイヤー化されている。「人間のあらゆるニーズを理解するために役立つ」ことをテーマに、一人ひとりの行動が、大勢の生活、家族、コミュニティにどのように反映されているかを想起させている。

カルメン・リザード
Great Waves of Immigration” (2023) © Carmen Lizardo, NYCT 181 St Station. Photo: Etienne Frossard

壁画は合計3つ。1つは新しく設置されたエレベーターの横、他の2つは北行きと南行きのプラットフォームにつながる北側の階段の上の壁に描かれている。

・地下鉄Aライン:181 St駅 (マンハッタン)

カルメン・リザード

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