[vol.13] マウント・エアリー・カジノ・リゾート・ゴルフ・クラブ(PA)

Mount Airy Casino Resort Golf Club (PA)
マウント・エアリー・カジノ・リゾート・ゴルフ・クラブ

名門クラブから18ホールをチョイス、ラウンド後はカジノで運試し

当クラブは、米国内の名門クラブのシグニチャー・ホールをデザインに取り入れた選りすぐりの18ホールが楽しめる。オーガスタ・ナショナルやメリオンなどメジャー大会が開催された名門クラブが名を連ね、起伏に富んだ当地の自然地形に巧みにレイアウトされている。当クラブはGWブリッジから1時間余りのリゾート地ポコノ・マウンテンの中心に位置しているため、景観の美しさは言うまでもない。特に13番のティーグランドからの眺めは最高だ。

全長は6827ヤード、パー72。バンカーは100を越えウォーター・ハザードは10ホールにも及び、全体を通してチャレンジングなコースと言える。7番は最長565ヤードのパー5で当コースで一番の難ホール。ティーショットは眼下に池を見ながらの打ち下ろし。その池を起点にコースは大きく左にドッグレッグ。やはりティーショットではこの池越えを狙いたいところだが、キャリーで210ヤード以上。バックティーからなら240～250ヤード打たないとフェアウェイに届かない。やはり安全策として定石通り池の右サイドのフェアウエイから攻めたいが、今度は長い距離が残ってしまう。またセカンド以降は緩やかな登りがグリーンまで続き、まさに難攻不落のホール。

18番ファイナルホールは湖に沿って造られた540ヤードのロングホール。グリーンまではほぼまっすぐでフラットだが、フェアウエイは狭い。半分を過ぎた辺りからより狭くなっているので、セカンドショット以降は特に気を付けたいところだ。このホールはペブル・ビーチの名物ホールを模したもの。

海と湖に違いはあるものの、ファンなら多くの類似点を見ることが出来るはず。この他バルタスロル、オークモント、オークランド・ヒルズ、ウィングド・フットなどが名を連ねている。

当クラブは、同地でもともと営業していた1890年創立の五つ星ホテル「マウント・エアリー・ロッジ」に隣接するコース「マウント・エアリー・ゴルフ・クラブ」として1980年にオープンした。しかし、バケーションの交通手段が車から飛行機に変わり、人々は遠距離の地や外国へと行くようになった。その結果、ポコノの様な近場のリゾートの多くは徐々に衰退。有名人が多数訪れ栄華を誇った当ロッジも例外ではなく、残念ながら2001年に閉鎖。ゴルフ・クラブのみが営業を続けていたが、2007年にオーナーが建物を新築し「マウント・エアリー・カジノ・リゾート」をオープン。それに伴いクラブも現行の名称に変わった。

リゾートならではのお特なパッケージもあるのでこちらもおすすめ。週末を利用し近隣のコースとあわせて楽しみたい。ゴルフの後はカジノで運だめしといこう。（ケーシー谷口）