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モネ晩年のベネチア作品群を一堂に
100年以上ぶりの大規模展示
ブルックリン美術館「モネとベニス」
2025年10月17日号掲載|4
ブルックリン美術館で10月11日(土)から2026年2月1日(日)まで、クロード・モネが描いたベネチアの風景画に焦点を当てた展示「モネとベニス(Monet and Venice)」が開催される。1908年、妻・アリスの勧めでジヴェルニーを離れ、ベネチアを訪れたモネ。わずか一度の滞在ながら、ベネチアの光と建築の美しさに深く魅了され、これらを描き上げた。

1912年、パリでその多くが初公開、モネが生前に発表した最後の新作となった。それ以降、個別に展示されることはあったが、まとまった大規模展示はこれまでほとんど行われておらず、今回は約100年ぶりとなるモネの大規模展だ。同時に、ニューヨークでは25年以上の久々のモネ展として注目されている。
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モネのベネチア作品は、代表作のフランス風景画に比べると知名度は低いものの、光の揺らめきや色彩の調和を追求した輝かしい晩年の作品群のひとつ。会場では、そんなベネチア作品19点を筆頭に、絵画、書籍、関連資料など、100点以上を紹介。ベネチアのガイドブックやアリスの絵葉書など、歴史的資料も含まれ、当時の様子を今に伝える。
興味深いのは、カナレット=写真①=、ジョン・サージェント=写真②=、ウィリアム・ターナー、ルノワールらの作品を紹介し、モネと対比させたコーナーだ。印象派以前の写実やドラマチックな表現と、印象派の光と色の瞬間表現の違いを示すことで、モネの都市表現における独自性を浮き彫りにする。加えて、ノルマンディーやロンドン、ジヴェルニー、睡蓮を描いた有名作も展示される。


また試みとして、没入型映像インスタレーションが登場。オリジナル交響曲と映像を用いて、モネが描いた光と水の世界を体験させる。
シニアキュレーターのリサ・スモール氏は、「光と色が溶け合うモネのベネチア作品は、鑑賞者に当時の都市を旅するような体験を提供するでしょう」とコメントを残している。
Monet and Venice
■10月11日(土)〜2026年2月1日(日)
■会場:Brooklyn Museum
200 Eastern Parkway,Brooklyn
■特別展(Ticketed Exhibition):大人$30、学生20歳以上/65歳以上$21、13-19歳$21、4-12歳$12
■https://www.brooklynmuseum.org