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トマトもピザも食べられない!?「MoMA・マート」ユニークな視覚体験

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トマトもピザも食べられない!?
ユニークな視覚体験
「MoMA・マート」

2026年1月9日号掲載|2

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の公式ショップ「MoMAデザインストア」では1月6日(火)から3月29日(日)まで、スーパーマーケットをテーマにしたポップアップ・ショップ「MoMA・マート(MoMA Mart)」を開催。会場は、マンハッタンのソーホー店とミッドタウン店の2ヵ所で、オンラインストアでも同時展開される。

MoMA・マート
53丁目のモマ・デザインストア内に設置された「MoMAマート」コーナー (Photos by Yomitime)

「MoMA・マート」は、スーパーマーケットを「デザイン空間」としてとらえて再構成。「買い物」という日常的な行為を現実から切り離し、ユニークな視覚体験を提供する。

陳列台に並ぶのは、卵、ニンジン、ソーセージ、トマト、ピザ、サンドイッチといった、一見すると食品のように見えるがすべて食べられないものばかり。野菜や果物を模したキャンドル、パンのような傘、トマト型のテーブルランプ、ピザやサンドイッチをかたどった壁掛け時計、青果のように見えるフラワーベースなど、その多くがMoMA限定商品だ。これらはだまし絵「トロンプ・ルイユ(trompe-l’œil)」的な視覚効果を強く意識して制作されたアイテムで、鑑賞者に一瞬の戸惑いと笑いをもたらす。

MoMA・マート
トマトを模したキャンドル
MoMA・マート
ケチャップやホットソースのデザインを取り入れたポーチ

この企画は、アートの世界で食べ物がただの「食材」ではなく、文化や日常の様子を表現する題材として扱われてきた流れに着想を得たもの。20世紀初頭の前衛芸術から、「マス・カルチャー」を取り入れたポップアートに至るまで、食べ物は文化、欲望、日常生活を象徴するモチーフとして繰り返し用いられている。

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MoMAの商品企画担当ディレクター、エマニュエル・プラット氏は、「食べ物は常に強力な文化的存在であり、デザイナーたちはそれを想像力豊かに表現している。MoMA・マートは、その創造性を可視化すると同時に、アート、ユーモア、日常体験の境界を曖昧にするフェイクフードを収集してきたMoMA自身の歴史とも繋がっている」とコメント。

MoMA・マート
ピクルス、ジャム、ピーナツバターの瓶に入った靴下
MoMAマート
缶詰をデザインしたポーチ

「実用品と装飾品」「現実と錯覚」の境界を曖昧にした斬新でユニークなデザイナーたちの視点が楽しめる期間限定のスーパーマーケットだ。

MoMA Mart
■1月6日(火)〜3月29日(日)
■会場:MoMA Design Store(2ヵ所)
・Midtown:44 W. 53rd St.
・Soho:81 Spring St.
https://store.moma.org

MoMA・マート

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