よみタイム|2025年5月9日号・Vol.493デジタル版 & バックナンバーはこちら

秋の夜長に天体ショーを「オリオン座流星群」「おうし座流星群」 

秋の夜長に天体ショーを
「オリオン座流星群」
「おうし座流星群」 

夜空に多くの流れ星が出現する流星群。宇宙空間の小さなチリが地球の大気に飛び込むことで気化し、その成分が発光する現象で、毎年、同じ時期に観測できる天体ショーだ。

天体観測アプリ
天体観測アプリ「Sky Tonight」で検索したオリオン座流星群とオリオン座の情報

オリオン座流星群

10月1日から11月6日まで、オリオン座流星群(Orionid Meteor Shower)が観測できる。太陽を76年で周回するハレー彗星が残したチリで、毎年10月頃、地球がこの軌道と交わることから発生する。

この流星群の放射点は、オリオン座の方向。真夜中から夜明けまでに最もよく見え、活動のピークとなる「極大」は、10月20日・21日と予想されている。1時間あたり10個から20個が空を流れ、オリオン座流星群はとくに明るい「火球」を生成することから、観測しやすい。

ひとつだけ残念なのは「下弦の月」で、その光が流星群の観測を妨げることになるようだ。

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おうし座流星群

「南群」と「北群」で構成されるおうし座流星群(Taurid Meteors)は、太陽を3・3年で周回するエンケ彗星のチリ。
活動期間は「南群」が9月20日から11月20日頃まで、「北群」が10月20日から12月10日頃までで、いずれも1時間に約5個程度が観測(時期が重なれば10個)、その一部は「火球」となるという。

「極大」は、「南群」が11月5日頃、「北群」が11月12日頃だが、オリオン座流星群のようなはっきりとしたピークはない。ただしこの時期、月明かりの影響が少なく観測には最適で、11月5日頃が最もよく見えるという。

流星群の放射点はおうし座の中、観測時には、牛の2本の角の間に、輝く木星も見える。

天体観測アプリ
Sky Tonight

「夜空を見上げても分かるのは月だけ」という人にはアプリ「Sky Tonight」=写真=がオススメ。スマホの位置情報を元に、どんな星が見えているかをリアルタイムで表示する。すべての機能を使うためには購入する必要があるが宇宙の「チラ見」には十分だろう。

オリオン座流星群
■10月1日〜11月6日
■極大:10月20日・21日

おうし座南流星群
■9月20日〜11月20日
■極大:11月5日

おうし座北流星群
■10月20日〜12月10日
■極大:11月12日

※参考資料:EarthSky https://earthsky.org

天体観測アプリ

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