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大みそか「清教徒」新演出!2026年はスティング特別公演も「メトロポリタンオペラ」

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大みそか「清教徒」新演出
2026年はスティング特別公演も
メトロポリタンオペラ

2025年12月19日号掲載|18

メトロポリタンオペラ(以下MET)の冬シーズン、大みそか恒例のプレミア公演では、50年ぶりの新演出でよみがえるベッリーニの遺作「清教徒(I Puritani)」=写真①=が登場する。話題作の追加公演や特別公演など、冬のMETは見逃せない舞台が目白押しだ。

清教徒
①「清教徒」Lisette Oropesa as Elvira in Bellini’s “I Puritani.” Photo: Paola Kudacki / Met Opera

「清教徒」大晦日恒例プレミアム公演

新演出を手掛けるのは、チャールズ・エドワーズ。演出家としては、METデビューとなるがこれまでに、2009年の「イル・トロヴァトーレ」や、デイヴィッド・マクヴィカー演出による4つの作品の舞台美術を手掛けていて、今回の作品「清教徒」の舞台美術も担当している。世界初演は1835年パリ、当時最高の歌手4人の才能を結集して作曲され、芸術的感性と卓越した歌唱力(まさにベルカントの真骨頂)の融合であった。公演後センセーションを巻き起こし清教徒クァルテットとよばれた。今回、現代版清教徒クァルテットを結成し、「ソプラノの狂気」を伴ったコロラトゥーラのエルヴィーラ役に挑戦するのは、現代を代表する驚異のアーティスト、リセット・オロペサ。恋人アルトゥーロには「ベルカントの模範」とNYタイムズ紙に絶賛されたテノールのローレンス・ブラウンリー、さらに加えてバリトンのアルトゥール・ルチンスキ、バス・バリトンのクリスチャン・ヴァン・ホーンの4人が抜擢された。指揮台に上がるのは、マルコ・アルミリアート。

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物語の舞台は、清教徒革命時代(1649年頃)のプリマス郊外。清教徒のエルヴィーラは、王党派の騎士アルトゥーロに恋するが、父親の意向で清教徒のリッカルドと結婚させられることになった。叔父のジョルジョの説得で、アルトゥーロとの結婚が許されるが、王妃エンリケッタの護送を目撃したアルトゥーロは、彼女を断頭台行きから救おうと一緒に逃亡。それを裏切りと勘違いしたエルヴィーラは 発狂する。アルトゥーロは清教徒の軍に捕らえられ死刑を宣告される。逃亡が誤解であった事が明かされ、恩赦が届き、正気に戻ったエルヴィーラとアルトゥーロはめでたく結ばれる。

「カヴァリエとクレイの驚くべき冒険」追加公演

メイソン・べイツの爽快オペラ「カヴァリエとクレイの驚くべき冒険(The Amazing Adventures of Kavalier & Clay)」=写真②=は、9月のメトロポリタン歌劇場シーズン開幕以来、ニューヨークで旋風を巻き起こした。観客の反響は圧倒的で、MET前代未聞の追加公演が決定!2026年1月25日から3月8日まで休演の予定だったが、休暇を返上して、2月に公演が行われる。

カヴァリエとクレイの驚くべき冒険
②「カヴァリエとクレイの驚くべき冒険」A scene from Mason Bates’s “The Amazing Adventures of Kavalier & Clay” with Bonnie Wright as Luna Moth. Photo: Evan Zimmerman / Met Opera

「パンチの効いた新しいオペラ!」(ヴォーグ誌)「トニー賞受賞のバートレット・シャーによる圧倒的な演出」(フィナンシャル・タイムズ)等の好評を受けたことによる。見逃した方には、チャンス到来!

スティングの「ザ・ラスト・シップ」特別公演

世界的音楽界のアイコン、スティングが創作、主演を務め、新曲、改訂曲とバーニー・ノリスによる新脚本をフィーチャーした最強のミュージカル「ザ・ラスト・シップ(The Last Ship)」=写真③=が2026年6月9日から14日まで上演される。

ザ・ラスト・シップ
③「ザ・ラスト・シップ」のオフィシャル・ポスター

イギリス北東部の工業地帯ニューキャッスル近郊の造船業の町で過ごしたスティングの幼少期にインスピレーションを受け、彼自身の音楽的ルーツを基に物語を描いている。

「文字通り、造船所の影の中で育ちました」とスティングは言う。「逃げ出すことを夢見て、そして実現しました。でも後になって何か恩返しをしなければならないと気付いたんです。『ザ・ラスト・シップ』は、私を形作った人々と場所へのトリビュートです」

人々の生活の糧であった造船所の閉鎖に直面した町を舞台に胸を締め付けるような物語を描いている。スティングは、造船所の所長ジャッキー・ホワイトという主人公を演じる。彼のリーダーシップが最も必要とされる正にその時、健康状態が悪化してしまう…スティングは観客を、愛、喪失、そして希望が絡み合う世界へと誘う。(針ヶ谷郁)

I Puritani
■12月31日、2026年1月3日/6日/10日(M)/15日/18日(M)

The Amazing Adventures of Kavalier & Clay
■2026年2月17日/18日/20日/21日

Sting’s The Last Ship
■2026年6月9日/10日/11日/12日/13日/14日

■会場:Metropolitan Opera House
 30 Lincoln Center Plaza
https://www.metopera.org

清教徒

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