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山本 真梨子(ヘアースタイリスト/ヘアーアーティスト)

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2025年2月14日号掲載|09

山本 真梨子
「常にアンテナを張りデザインに生かす」
ヘアースタイリスト/ヘアーアーティスト
・出身:兵庫県

山本 真梨子
山本 真梨子

美容師ブームで業界入り

18歳の時、TVドラマの影響もあり美容師ブームが起こったのですが、とても「華やかな世界」という印象を受けました。それで「美容師」を目指し、専門学校に通いました。それまではヘアスタイリスト(美容師)には漠然とした印象しかありませんでしたが、当時、カリスマ美容師と言われていた、原宿のヘアサロン「アクア」の綾小路竹千代さんが、朝のキッズ番組「ポンキッキーズ」に出演。番組の中で、親子の髪をカットして変身させるコーナーを見た時に、「カットするだけでここまで変化させられるのか!」と感銘を受けました。それがきっかけで、東京のヘアサロンに憧れを持ったことを覚えています。

ヘアスタイリストは正解がない素晴らしい仕事

自分のセンスや技術で、人に喜んでもらえることが一番の魅力だと思っています。基本の技術を身につけるのはもちろんですが、常に新しい技術がクリエイトされていますし、新しいことも発見できる。正解がない素晴らしい仕事だと思います。 ヘアスタイリング、カットなど審美性を重視される仕事ですから、お客様の要求を満たすための苦労も多々あります。いつもそうですが、髪を切る場合は、お客様が何を求めているのか、 その方のライフスタイルもしっかりと把握します。お客様自身がケアしやすいことを前提に、デザインをいれていきます。

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39歳でニューヨークへ

海外でキャリアを積んでみたいと思う気持ちはずっとありました。「渡米するには年齢的に遅いのでは?」とも言われ、そのまま続けるとしても居心地のよい環境ではありました。ですが、長く東京で美容師としてキャリアを積んでいたことから、 やはり「刺激が欲しい」と言う気持ちが強かった。もう一度、美容師として原点に戻りたい、今まで学んだ事を軸にして新しい事を経験したいと思いました。もちろん、簡単に決断した訳ではありませんが、アーティストビザを取得できた事が、わたしの背中を推した一つの要因でした。

ヘアアーティストとしても活動

ニューヨークを活動の拠点に選んだ理由は、色々な国の人が集まり、 ファッションやトレンドを世界的に発信できる場所だからです。沢山の国の「カッコイイ」や「美しい」を、 間近で感じたかった。ニューヨークに来てからは、マガジンの撮影や、キャンペーンの仕事、ファッションウィークへの参加など、ヘアアーティストとしても活動しています。サロン・ワークは髪を切って形をつくったり、 パーマやカラーをしてデザインをつくります。一方、ヘアアーティストの撮影現場では、カットやカラーでヘアデザインを作るというより、ある素材を最大限に活かして形を作っていくため、根本的にその本質が違います。現場が異なるだけで、ヘアーで作ることができるスタイルが違う分、新しい発見、刺激を常に感じています。

将来のビジョン、今後の予定 

ヘアスタイリストとしては、これからもとにかく楽しくヘアデザインをしていきたいなと思います。 明確な「終わり=ゴール」が無い仕事なので、常にアンテナを張って、今よりもかっこいいヘアデザインができたらと思っています。ヘアアーティストとしては、2025年のファッションウィークに参加します。他にも、パフォーマンス、ライブ、エキシビションなどあらゆるシーンで、チャンスがあればどんどん参加し、サロンの仕事にも活かしていければと思ってます。

https://www.on-session.co

山本 真梨子

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