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2025年ラストの「マンハッタンヘンジ」夕日ショー:7月11日・12日、絶景ポイントはLICから!

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2025年ラストの「マンハッタンヘンジ」夕日ショー:
7月11日・12日、絶景ポイントはLICから!

アップデート2025年7月11日号(2025年5月9日号掲載|3)

マンハッタンならではの珍しい現象「マンハッタンヘンジ」が、7月11日(金)と12日(土)に見られる。年に2回起きる珍しい天文現象で、2025年の「夕日バージョン」はこれが最後となる。

マンハッタンヘンジ
ロングアイランドからの眺め Hunter’s Point South Park. Photo by Daniel Avila/NYC Parks

太陽全体が地平線上に見える「フルサン(Full-Sun)」は7月11日の午後8時20分に、太陽の半分が地平線にかかる「ハーフサン(Half-Sun)」は7月12日の午後8時22分に観測できる。

マンハッタンで見るのもいいが、対岸のロングアイランドシティ(LIC)からの眺めはまた別格だ。観測場所はハンターズポイント・サウスパーク。視界を遮るものが少なく、摩天楼の全景と夕日の軌道を一望できるエリアで、マンハッタンの通りを貫き沈む太陽が、スカイラインのシルエットとともに浮かび上がる。広い空、水面の光、都市全体が夕焼けに包まれていく様子が堪能できる。

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イギリスの古代遺跡「ストーンヘンジ」からインスピレーションを受け、アメリカ自然史博物館(AMNH)の天体物理学者で生粋のニューヨーカー、ニール・デグラース・タイソン氏が命名した。「ストーンヘンジ」は、夏至の日に太陽と一直線になるよう設計された(と考えられている)「古代の知と太陽信仰の結晶」である一方、「マンハッタンヘンジ」は、都市設計が偶然にも太陽の軌道と調和した「現代都市の偶然と美の交差点」であると言えるだろう。いずれの現象も、建築と自然現象が織りなす荘厳な光景が人々を魅了している。

マンハッタンヘンジ」
42丁目から観測したマンハッタンヘンジ

マンハッタンヘンジの「朝日」バージョンは冬

マンハッタンヘンジには、「朝日が昇る」バージョンもあるが、この認知度は低い。観測は12月・1月の午前7時前後、快晴が絶対条件。気温も氷点下に近く、天候が変わりやすい冬のニューヨークで、実際にこの朝日を目にできる人は限定的だろう。夕日のような華やかさはないものの、天文ファンや写真愛好家の間では「朝の奇跡」として注目されている。

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2025年のManhattanhenge
■5月28日(水)8:13pm(ハーフサン)
■5月29日(木)8:12pm (フルサン)
■7月12日(土)8:22pm (ハーフサン)
■7月11日(金)8:20pm(フルサン)

★ベスト・ビュー・ポイント
◯マンハッタン内
 14th St. / 23rd St. / 34th St. / 42nd St. / 57th St. / Tudor City Overpass
◯LIC(クイーンズ)
 Hunter’s Point South Park
●参考:https://www.amnh.org/research/hayden-planetarium/manhattanhenge
https://www.nycgovparks.org/highlights/manhattanhenge

マンハッタンヘンジ

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