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光と影の魔術師マン・レイ展「モノが夢見るとき」160点以上を公開@メトロポリタン美術館

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光と影の魔術師マン・レイ展
「モノが夢見るとき」
160点以上を公開 @メトロポリタン美術館

2025年9月19日号掲載|2

メトロポリタン美術館で9月14日(日)から2026年2月1日(日)まで、マン・レイをフィーチャーした「モノが夢見るとき(Man Ray: When Objects Dream)」が開催中だ。

マン・レイ展
Installation view of Man Ray: When Objects Dream. Photo by Anna-Marie Kellen, Courtesy of The Met

写真家、画家、彫刻家、映画監督として多方面で活動したマン・レイ。中でもカメラを使わず印画紙の上に物体を置き、光を当てて現像した「レイヨグラフ(Rayograph)」作品を中心に、絵画、オブジェ、版画、ドローイング、映画など、160点以上の作品を展示。特に、同館理事を務めるジョン・プリツカー氏から寄贈された35点のマン・レイ作品も紹介されている。

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会場は大別して10のテーマで構成。マン・レイのスタジオにあった日用品や小物を題材とした12点のレイヨグラフ作品「Champs délicieux(美味しい野原)」から始まり、カメラを手にする前の絵画作品「A New Art(新しい芸術)」、日常的なモノに潜在的な可能性を見出すようになった「Objects at Hand(身近なモノ)」、カメラによるぼかし表現を追求した「Flou(フルー)」、日常の様々なモノを神秘的なイメージへと変貌させた「The Rayograph(レイヨグラフ)」、遊びを通したアート「Dangerous Games(危険なゲーム)」など、マン・レイの実験的な創作世界を紹介。初期の絵画から、ソラリゼーション技法(白黒を逆転)を完成させた作品群など、レイヨグラフとの関連性を考察する。

ダダイスムの創始者として知られるフランスの詩人、トリスタン・ツァラは、マン・レイのレイヨグラフを、「モノが夢見る瞬間を捉えたもの」と評したという。

マン・レイ展 展示風景
カメラを手にする前の絵画作品「A New Art(新しい芸術)」
マン・レイ展
カメラによるぼかし表現を追求した「Flou(フルー)」

Installation view of Man Ray: When Objects Dream. Photo by Anna-Marie Kellen, Courtesy of The Met

展示にはヌード写真の背中に弦楽器のf字孔を重ねた「Le Violon d’Ingres(アングルのバイオリン)」=写真①=や、涙を流した目「Untitled (Glass Tears) (ガラスの涙)」などの代表的な写真作品に加え、鉄のアイロンに画鋲を打ち込んだオブジェ「Cadeau(贈り物)」、目の写真をあしらったメトロノーム「Object to be Destroyed(破壊される物体)」=写真②=なども含まれている。

アングルのバイオリン
①「Le Violon d’Ingres(アングルのバイオリン)」
Le violon d’Ingres, 1924
Photo by Ian Reeves © Man Ray 2015 Trust
破壊される物体
②「Object to be Destroyed(破壊される物体)
Object to be Destroyed, 1923
Photo by Yomitime

メトロポリタン美術館のマックス・ホーライン館長は、「マン・レイは、多様で大胆な実験を行うことで、モダニズムの伝統に挑戦した。本展では、革新的なレイヨグラフに加えて新たな研究成果も紹介。彼の創造力の全貌を体感できる」と述べている。

Man Ray: When Objects Dream
■9月14日(日)〜2026年2月1日(日)
■会場:The Met Fifth Avenue(Gallery 199/1階)
 1000 Fifth Avenue
■大人$30、65歳以上$22、学生$17、13歳未満無料
 NY州在住者よびNY/NJ/CT州の学生(要ID)は入館料任意
 ※チケット1枚に付き最低料金$0.01
https://www.metmuseum.org

Man Ray

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