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2025年1月31日号掲載
バレンタイン恒例
タイムズ・スクエアの野外アート「ラブ・エヴァー・アフター」
海の生態系を守る「カキ礁」がテーマ
バレンタイン・デーに合わせて「タイムズ・スクエア・アート」が主催するコンペ「ラブ&デザイン・コンペティション」。17回目を迎える今年は、「パニラ・オーステット・スタジオ(Pernilla Ohrstedt Studio)」が手がけたインスタレーション「ラブ・エヴァー・アフター(Love Ever Afte)」=写真=が優勝。2月4日(火)から3月4日(火)まで、タイムズ・スクエアのダッフィー・スクエアにお目見えする。

再利用、再生、環境、コミュニティーへの愛をテーマにした「ラブ・エヴァー・アフター」は、海の生態系を守る「カキ礁(しょう)=Oyster Reef」にインスパイアされた作品。アメリカではカキ礁の研究が盛んで、カキが持つ海水の浄化能力、カキが群生することで生まれる生物の生息地、小さな魚や稚魚たちの避難所や産卵所など、サンゴ礁と同様に、その有益性が認められている。
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本作「ラブ・エヴァー・アフター」は、カキ礁の形成に使用される金属メッシュをベースに、角度が変わることで異なるハートが浮かび上がるデザイン。タイムズ・スクエアで展開されるハイテクなデジタルスクリーンとは対照的に、人間の視覚「見え方」に左右されるアナログ体験を提供する。
展示後、同作はカキ礁の「カゴ」となり、ニューヨークの海岸線に設置。2035年までにニューヨーク湾に10億個のカキを復活させるプロジェクト「ビリオン・オイスター・プロジェクト」の一環としてモニターされる。
Love Ever After
■2月4日(火)~3月4日(火)
■会場: Duffy Square
Broadway & Seventh Ave.(Bet. 46th & 47th Sts.)
■無料
■https://www.timessquarenyc.org