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2025年2月9日取材

おもちゃのようなレインボーベーグル「バースデーケーキ」が絶品!
ニューヨーク市内に4店舗「リバティベーグル」

1995年創業の「リバティベーグル(Liberty Bagels)」は、現在、マンハッタンに3店舗、クイーンズ(ジャクソンハイツ)に1店舗を構えるベーグル専門店。高品質な材料と、昔ながらの伝統的な技法にこだわった「ニューヨーク・スタイル」を貫く。

リバティ・ベーグル
ダウンタウン店、入り口付近のディスプレイ(Photo by KC of Yomitime)
レインボーベーグル
ダウンタウン店、入り口付近のディスプレイ(Photo by KC of Yomitime)

同店の特徴は、ベーグルの味とトッピングの多様性。カスタム・オーダーに慣れていない観光客などは、店内に掲げられた「メニュー」から=写真①・ダウンタウン店内の掲示板=選ぶのが簡単だ。例えば「ニューヨーカー(New Yorker)」は、ベーグルに卵、ブリスケット(肩ばら肉)、ハッシュブラウン(ハッシュドポテト)をサンド、「キング・オブ・ザ・ヒル(King of The Hill)」は、ベーグルにスカリオン・クリームチーズをサンド、といった具合。

店内メニュー
①店内に掲げられたおすすめコンビネーションのメニュー(写真はダウンタウン店)
店内メニュー
①店内に掲げられたおすすめコンビネーションのメニュー(写真はダウンタウン店)

「メニュー」の中で目に飛び込んできたのは、虹色のベーグルにクリームチーズを挟んだ「バースデー・ケーキ(Birthday Cake)」(写真①内・中央列右端)。ベーグルの「レインボー(Rainbow)」に、同店オリジナルのクリームチーズ「バースデー・ケーキ(Birthday Cake)」のコンピネーション。

Mew

定員さんによっては「Birthday Cake」と言っても「?」という場合があるので、そんな時は「Rainbow with Birthday Cake」と伝えて

「カラフルな」というと聞こえはいいが、アメリカの「毒々しい色」の菓子を美味しそうだとは思ったことはなく、どちらかと言えば「甘いだけで不健康」という印象しかない。まさか、それをベーグルに応用するとは、と、正直なところ驚いた。

この日は日曜だったせいか、観光地(ウォール街の「チャージング・ブル(Charging Bull)」)から目と鼻の先という立地のせいか、小さな店内に大勢の客。しかも、お目当てはどうやらこの「バースデー・ケーキ」らしく皆が嬉々として、この「マズそうな(失礼!)」ベーグルを買っていく。この際、「郷に入っては郷に従え」ということで試してみることにした。

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同店でのオーダーは、店内奥のレジ。商品名「バースデー・ケーキ」と、自分の名前(ニックネームでも良い)を告げ、支払いを済ますと、名前が印字されたレシートを渡される。それを持って店内入り口、受け渡しカウンター付近で待つこと数分。名前を呼ばれ、商品をピックアップして完了だ。

 ベーグル
②レインボーのベーグルにオリジナルのクリームチーズを挟んだ「バースデー・ケーキ」
虹色のベーグル
②虹色のベーグル「バースデー・ケーキ」

早速、店内のカウンターで包みを開け、まずは撮影=写真②=。ご覧の通り、カラフルでインスタ映えするアイテムだが、やはり食欲はそそられず、ベーグルのツルっとした質感がオモチャにしか見えない。が、とりあえず勇気を出してパクリ……おや〜? まさか…うまい?! もっちりとして程よい硬さのベーグルと、スプリンクルを混ぜたほんのり甘いクリームチーズが絶妙にマッチ。食べる前は、アメリカのケーキに使われているコッテリとした甘いだけのバタークリームのようなモノを想像していたのだが、意外にも甘さは「上品」。

実のところ、虹色のレインボーベーグルを作る店は増えていて、オンラインストア「freshdirect」などでも取り扱っている。だが、クリームチーズ「バースデー・ケーキ」と、ベーグル「レインボー」を組み合わせた「バースデー・ケーキ」は、「リバティベーグル」のオリジナル。見た目の華やかさだけでなく味もよく、「誕生日」というネーミングにも好感が持てる。

と、期待ゼロからオススメ度は急上昇!ニューヨークに来たら(在住者も)ゼヒ試して欲しい一品だ。

Mew

レインボーの他にはアメリカ国旗の3色で作ったベーグル「リバティ(Liberty)」に、オレオクッキー味のチーズクリーム「オレオ」のコンビ(写真③)もオススメ

ベーグル
③3色のベーグル「リバティ」にオレオクッキー味のチーズクリーム「オレオ」のコンビ
ベーグル
③3色のベーグル「リバティ」にオレオクッキー味のチーズクリーム「オレオ」のコンビ
ショーケース
クリームチーズの数々
ショーケース
クリームチーズの数々

最後に、「バースデー・ケーキ」以外で、筆者のおすすめカスタム・メニューをご紹介。基本的にはサーモンや肉、野菜を入れず「ベーグル+クリームチーズ」がシンプルで飽きない組み合わせだと思う。酸味とコクを感じるライ麦ベースの黒いベーグル「プンパーニッケル(Pumpernickel)」に、ほんのり甘いクリームチーズ「シナモン・ウォールナッツ・レーズン(Cinnamon Walnut)」を。または、ゴマの香りが芳ばしいベーグル「セサミ(Sesami)」には、ネギとサーモン味の「ロックス・スカリオン(Lox Scallion)」のクリームチーズがいい。ベーグルを「トーストするか」と聞かれるが、その場で食べる場合はトーストを、持ち帰る場合はトーストしないことにしている(これも個人の好み)。

ベーグルの種類
ベーグルの種類も豊富
ベーグルの種類
ベーグルの種類も豊富

Liberty Bagels
https://libertybagels.com

★マンハッタン
■ダウンタウン店: 32 Broadway
■ミッドタウン店: 260 West 35th St
■5番街店: 16 E. 58th St.

★クイーンズ
■ジャクソンハイツ: 8210 Roosevelt Ave Jackson Heights

虹色のベーグル

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