よみタイム|2025年1月10日号・Vol.485デジタル版 & バックナンバーはこちら

おすすめ秋の味覚狩り、ハドソンバレーの農園2選

リンゴ、カボチャ、ブドウなど
おすすめ秋の味覚狩り
ハドソンバレーの農園2選

自ら収穫を楽しむ「ピック・ユア・オウン(PYO)」は、年齢問わずに楽しめる野外レクリエーション。「獲ったモノは持ち帰る、持ち帰るモノだけを獲る」のがお約束だ。

ニューヨーク州は米国内で主要な「農業州」。2022年センサス・オブ・アグリカルチャーの発表によれば、総収益は80億ドルを超えており、同州経済をささえる主要な要素となっている。

今回は、マンハッタンから車で2時間程度のPYO農園をご案内。

①ローレンス・ファームス・オーチャード

ローレンス・ファームス・オーチャード
①カボチャ狩りのエリア All photos by KC of YOMITIME

ハドソン川の西、渓谷を望む風光明媚な農園。アクセスは車のみで、電車やバスはない。入り口で入園料(2歳以下無料)を支払い、駐車場へ(無料)。車を停めたらまずは丘の上にある建物を覗こう。中では自家製ジャムや蜂蜜、スイーツ、フルーツチップスなどを販売。ホットドッグやポテトフライなどの軽食もあり、収穫物もココで料金を支払う仕組みだ。

赤い看板「START HERE」の場所で、収穫物を入れるダンボール箱やネット(有料)、リアカーなどを入手したあとは、畑に入って好きなものを獲る。

ローレンス・ファームス・オーチャード
②「獲ったモノは持ち帰る、持ち帰るモノだけを獲る」がPYOのルール(Photo by KC of YOMITIME)

10月は、カボチャ=写真①=、リンゴ、ブドウの他、ペッパーやキャベツ、ブロッコリー、ナス、トマトなども収穫可能。リンゴは種類も豊富で、日本の「ふじ」や「陸奥」の他、ニューヨーク生まれの「ジョナゴールド」「ノーザンスパイ」を含む12種類が収穫できる。

なお同園は、「ZERO sampling policy」を掲げているため、畑での「試食」は禁止、収穫物はすべて購入すること=写真②=。外部からの食料持ち込みは禁止、ペットの入場も認められていない。

①Lawrence Farms Orchards
■営業:メモリアルデーから10月末まで 9am~4pm
■GPSアドレス:306 Frozen Ridge Rd, Newburgh, NY 12550
■Tel:845-562-4268
■入場料(1人):月〜木$7、金〜日・祝$10、2歳以下無料、駐車無料
www.lawrencefarmsorchards.com

②バートン・ファーム

Barton
③子どもが喜びそうな「ファン・パーク」

ハドソン川の東、ポークアッグにある175エイカーの果樹園を有したリンゴの卸売り農園。こちらもアクセスは車のみ。平日および、金・土の夜にタップルームで行われるライブは入場無料だが、土日祝は有料(別記)。

現在、PYOはリンゴとカボチャ狩りのみだが、夏はヒマワリ狩りも楽しめる。リンゴの種類も多く、「陸奥」を含む15種類を栽培している。収穫物はすべて購入が原則だ。

Barton
④ユニークな顔ハメ看板

同園の特徴は、子どもが喜びそうなアトラクション。「コーンメイズ」に加え、「ファン・パーク」=写真③=エリアでは、4輪ペダルカーのレースコース、トラクターが牽引する牛の乗り物、巨大な滑り台など、追加料金無しで楽しめる。至る所にある「顔ハメ看板(Photo stand-in)」=写真④=もユニークで、大人も試したくなる絵柄だ。

こちらも食料の持ち込みは禁止。売店ではホットドッグやピザなどの軽食を、ファームマーケットでは同園オリジナルの瓶詰め製品、地元産の蜂蜜、スナックなどを販売。

また、「行儀の良い犬」は入園可能で、飼い主には犬の排泄物を片付けることを義務付ける。「ドッグパーク」以外はリードが必要で、屋内およびコーンメイズは、犬の立ち入り禁止。

②Barton Orchards
■通常シーズン:7月29日〜11月4日
 月〜木11am~6pm、金11am~9pm
 土10am~9pm、日10am~6pm
■住所:63 Apple Tree Ln, Poughquag, NY 12570
■Tel:845-227-2306
■入場料:平日無料、3歳以下無料、駐車無料
 土日祝(1人):13歳以上$29.95、4-12歳$19.95
https://www.bartonorchards.com

ローレンス・ファームス・オーチャード

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