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鈴木啓太「音楽が紡ぐ人との繋がり」(ドラマー、音楽プロデューサー)

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鈴木啓太 Keita Suzuki
「音楽が紡ぐ人との繋がり」
ドラマー、音楽プロデューサー
・出身:岐阜県

2025年12月19日号掲載|21

鈴木 啓太
鈴木 啓太

★耳を奪われたドラム

父親が趣味でギターを弾いていたこともあり幼少期から音楽に囲まれて育ち、3歳ごろからクラシックのピアノレッスンを受けていました。小学校高学年の頃まで続けましたが、徐々に惰性で通うように。そんな中、親の仕事の関係でカナダへの引越しが決まったのですが、自宅にあったピアノを持っていけないとのことで、当時Jポップやロックを聴いていた中で、何故か耳を奪われていたドラムを始めたいと親にお願いしました。それがドラムを始めたきっかけでした。 

ドラムの魅力はたくさんありますが、強いて一つ挙げるとするなら、どれ程練習しても決してゴールに辿り着かないところだと思います。芸術に確かなゴールはないのですが、ドラムはリズムやグルーブなど明確な正解の存在しないものを追求する世界。一つ課題を乗り越えては次の課題が生まれ、それが故に日を重ねるごとにより深くドラムについて考え、好きになっていけるのが大きな魅力だと思います。

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★慶応義塾大学を卒業後、バークリー音楽大学へ

中学の頃から将来はプロのドラマーになると決めていたため、高校から慶應に進学し、大学受験をせずに練習に専念できる環境を選びました。そのため、大卒後の留学も、家族や友人にとっては特に驚くことではなかったと思います。周りの友人が就職活動をしている間も、私はひたすら練習やバークリー(マサチューセッツ州ボストン)のオーディション準備に取り組んでいました。慶應義塾大学を卒業した2017年に来米したのも、世界のトップミュージシャンと切磋琢磨できる環境で自分のレベルをさらに高めたいという強い思いがあったからです。

★LAを活動の拠点に

バークリーを卒業すると、大まかではありますがいわゆるジャズ系やミュージカルを志す人はNYへ、プロデューサーやより商業的な業界を目指す人はLAへと分かれます。ちょうど卒業の少し前から始まったパンデミックの影響で、私が音楽プロデュースの方へと傾倒し始めていたこともあり、悩んだ結果、LAへ引っ越すことにしました。

2025年は、Ariesというアーティストのアルバム「GLASS JAW」にプロデューサー兼ドラマーとして参加。ほかには、Snoop DoggやTerrace Martin等とコラボしているアーティスト、Malayaの「Wrist In Gauze – THAT」をプロデュースしたり、世界的にも人気が高いStephanie Poetriの「I Love You 3000 (Bossa Nova Version)」にもプロデューサー兼ドラマーとして参加しました。

日本では乃紫(noa)というアーティストの「夏とあんたが嫌いです」「口説いてヴィーナス」「ベーシスト」のドラムパートの制作をお手伝いさせてもらいました。「夏とあんたが嫌いです」はテレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」の番組内ドラマ主題歌に選ばれたり、「口説いてヴィーナス」は朝倉未来プロデュースのDMM TV「LOVE RING」のテーマソングとして採用されました。

鈴木 啓太

★音楽の先にある目標

音楽自体がいわば「言語」なので、人種や性別・年齢を超えて繋がれるところが最大の醍醐味だと思います。私自身、音楽を通して出会えた仲間が沢山いますし、そんな大好きな友人達と音楽を作れている今が何より幸せと断言できるほどに素敵な繋がりをくれる。それは何ものにも代え難いです。

世界で活躍する日本人音楽家として、次の世代をインスパイアできたらと考えています。もちろんグラミー賞を獲ることも大きな目標としてありますが、商業的成功だけに捉われることなく常に新しく実験的なサウンドを追求するオープンな心を持ち続けたい。そして何よりも音楽をずっと好きでいられることを第一の目標として掲げていきたいと思っています。

2026年もツアーやフェス、アルバムのリリースなど色々とありそうなので楽しみにしていてもらえたらと思います!

https://www.instagram.com/keitasuzuk

鈴木 啓太

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