JAAビジネスウーマンの会
津山氏、大統領選を解説
ニューヨーク日系人会(JAA)の会員で、トライステートエリアで働く女性メンバーによって構成される「JAAビジネスウーマンの会」は11月14日、国際ジャーナリストの津山恵子氏を講師に迎え、ドナルド・トランプ氏が勝利した大統領選についての講演会「変貌するアメリカ大統領選〜2008年からの取材戦記で読むアメリカ社会の変化〜」を行った。
講師の津山氏は、オバマ氏が登場した2008年から今回で5回目となる大統領選挙を、実際に現地へ足を運び、生の取材を続けてきた。大接戦と予想されていたが、終わってみるとトランプ氏の圧勝。津山氏は、トランプ氏が、インフレや不法移民への不満から、女性、若年層、人種的・性的マイノリティーらの支持を獲得したことを当選の要因に挙げた。
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一方、ハリス氏の敗北については、経済において現政権(バイデン政権)とは異なるという力強いメーッセージが無かったこと、準備期間の不足などが要因だったと解説。
最後に識者の意見を交えながら、「調和や協調がなくなっていく」「寛容と自由がなくなる世界が広がる」と、今後の米国社会が直面する懸念にも言及した。
講演後の質疑応答で、インフレについて問われた津山氏は、「トランプ氏はインフレにストップをかけると公言しているが、第一次政権時と同様に輸入関税の引き上げによる物価上昇は起きうる」と予想した。