戸田恵子の一人芝居「虹のかけら~もうひとりのジュディ」
女優・声優・歌手として活躍する戸田恵子の一人芝居「虹のかけら~もうひとりのジュディ(構成・演出:三谷幸喜)」が6月25日(火)と27日(木)、カーネギーホールのワイル・リサイタル・ホールで上演。両日共に、大勢のファンが詰めかけた。
同作は、ハリウッドのミュージカル大作で輝き続けた女優ジュディ・ガーランドを、彼女の専属代役兼付き人であったジュディ・シルバーマンの目を通して描いた作品。2018年、初演されチケットは即日完売。翌2019年には全国23ヵ所でツアー公演を開催し好評を博した。当初は2020年、NY公演が予定されていたが、コロナで中止となっていた。
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本作では、三谷幸喜の斬新なストーリー構成や演出に加え、ひとりで何役もこなす戸田の圧倒的な「表現力」が素晴らしい。演技や歌はもちろんのこと、もう一つの重要なファクターで有るストーリーを進行する情感たっぷりのナレーションが、一人芝居により彩りを添えていた。ステージではピアノ(荻野清子)、ドラム(Bun Imai)、ベース(鈴木陽子)らが脇を固め、楽器以外にも様々な効果音や小道具が利用され、ストーリーを盛り上げた。
公演前、「とにかく一人で歌、芝居、語りと全てをこなす訳ですが、還暦をとうに過ぎた私の体力だけが心配。でも精一杯、頑張ります!」と話していた戸田。物語はあっという間にフィナーレを迎え、会場は、盛大な拍手とスタンディングオベーションに包まれた。