しょっちゅう駄洒落のネタにされるトランプ大統領のキャッチフレーズ「メーク・アメリカ・グレート・アゲイン」。そのトランプ人気(?)が今、ハードカバー本の売り上げを「グレート・アゲイン」にしている。
マイケル・ウォルフ著のトランプ政権暴露本「Fire and Fury: Inside the Trump White House」(邦題「炎と怒り―トランプ政権の内幕」)は、発売前から予約注文が殺到。アマゾンで7週間、書籍売り上げ1位をキープ。4月18日現在、世界中で200万部以上が売れており、そのうちハードカバーが140万部だと見積もられている。出版直後の書籍不足から、電子本の売り上げまで引き上げたというから、トランプ人気ここに極まれり…ってか!?
ウォルフとデービッド・コーン共著のロシア疑惑本「Russian Roulette」も4月初め、アマゾンで1週間売り上げ1位となった。
そして4月半ば、FBI前長官ジェームズ・コミーのメモワール「A HIGHER LOYALTY, Truth, Lies, and Leadership」がアメリカで発売になった。初版85万部で、すでにアマゾンで売り上げ1位の記録更新中。日本でも翻訳本「強い忠誠心、真実、嘘、リーダーシップ」が、5月1日に発売される予定だ。
トランプがいちいちツイートでこれらにいちゃもんを付けるのも、本の売上をさらに助ける結果になっている。
ちなみに、トランプ擁護本も2冊ほどアマゾンのベストセラーリストに食い込んだ。元トランプの顧問コーリー・スワンドウスキとデービッド・ボシー共著「Let Trump be Trump」と、保守派評論家ジェローム・コルシ著「Killing the Deep State」だ。それぞれ売上6位と15位で、1位にはなれずじまいでいるが。今、トランプ効果で一攫千金中の出版業界だ。