2017年10月6日号 Vol.311

ホームレス追放計画?
1年分家賃払います

9月末、34丁目の6番街と7番街を歩いていたら、クイーンサイズのエアベッドを歩道に堂々と敷いて寝ている若いホームレスが2人もいた。
普通ホームレスというのはもう少し隠れた所で寝ていないか? ベッドまで持っているホームレスは昔からいたが、決まって目立たない所に隠れるようにして陣取っていた。ところが今時のホームレスは大通りの34丁目沿い、しかも正午近い時間に堂々と寝ているのだ。
正直、デブラジオ市長になってからホームレスが増えた。一概に市長のせいだとは言えないが、事実だから仕方ない。市長がホームレス対策に四苦八苦なのは周知の通り。ホームレスの追い出しに必死と言ってもいい。
市が8月から試験的に進めているマル秘プログラムがあると、9月末のニューヨークポスト紙が報じている。「市外に引っ越してくれるなら、市が向こう1年分の家賃と、引越しにかかる旅費を負担します」というもの。これが市税で賄われていると思うとムッとくる。
市のホームレスシェルターに過去最低90日以上滞在し、多少でも収入がある個人・家族が対象だ。このニュースを最初に報じたのがWNYCラジオで、それによるとまずはニューアークの17物件がプログラム用に確保されると。ニューアーク側はこれについて「知らない」とコメントしているというから、どこら辺りのものだか。
市のホームレス・サービス課(DHS)は、このプログラムの家賃の上限や、予算などについては一切発表していない。DHSの広報担当アイザック・マクギン曰く「市外への移転(放出?)は、これまでもホームレス支援の一環として進められてきた」。2016年のホームレス移転先のトップは、フロリダ、プエルトリコ、ノースカロライナだという。

新しい歩行者天国
東43丁目に来春

今週号の「キャブドライバー日記」で、白石さんが前代未聞の交通渋滞時代だと書いているが、その原因をもう一つ見つけた。「ペデストリアン・プラザ」と言われる歩行者天国が、過去4年間で増えていることだ。
市は来春、新たな歩行者天国として、レキシントンと3番街の間の43丁目の改装工事を始めるという。プラントが植えられ、テーブルと椅子が設置される。歩行者と自転車にとってありがたい環境が増えるわけだ。
確かにいいことだが、渋滞悪化に拍車をかけているのは間違いない。

MTA管轄の料金所
ついに全部取り外し

さて、その交通渋滞緩和のために、今年1月から始まったのが、トールブースの取り外し。9月30日(土)未明、ついにMTA管轄のトールブースが全て取り除かれた。
EZパスを持たない車は、本来トールブースがあるべき場所で写真が撮影され、陸運局に登録されているライセンス情報から、30日以内に料金請求が郵送される仕組み。受け取ってから30日以内に支払わなければ、最高100ドルの罰金が課される。

朝番のメギン・ケリー
最悪の走り出しで話題

今年FOXからNBCに電撃移籍した人気キャスターのメギン・ケリー。2016年の大統領選討論会で司会を務め、トランプとやりあったことで有名だ。そのケリー、9月末から始まった朝番組「メギン・ケリー・トゥデー」で、著名人をゲストに迎えてはいろいろやらかし、冷たい視線を浴びている。
一番まずかったのが、映画のPRのために出演したジェーン・フォンダに、美容整形についてしつこく質問したこと。フォンダがあからさまに嫌悪を示し、「今話題にすることかしら?」と言い返しているのに、「だってユー・ルック・グレート!」とか言って墓穴を掘るケリー。
これにはフォンダはともかく、見ている方も肝を冷やした。これも視聴率アップの戦略なのだろうか…。



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