八神純子@バードランド
変わらぬ歌声で観客を魅了!
「日本の歌姫」として君臨し続けるシンガーソングライター八神純子が、ウエスト44丁目のバードランドで、初のNY単独ライブを開催した。当初は30日(日)のみの開催予定だったが、問い合わせが殺到。チケットも完売したことから、急遽29日(土)に追加公演が決定。ニューヨークに熱いライブを届けた。
八神純子は1978年にシングル「思い出は美しすぎて」でデビュー。3枚目のシングル「みずいろの雨」が大ヒットとした後、「想い出のスクリーン」「ポーラー・スター」「ミスター・ブルー~私の地球~」「パープルタウン」と、ヒット曲を連発。ジャパニーズポップスの草分け的な存在だ。
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当日は、満員の観客を前に、ビリー・ジョエルのアルバム「ニューヨーク物語」の収録曲で、ビリー自身もライブでよく歌う「ニューヨークの想い(原題、New York State of Mind)」で開幕した。今回のライブでは、新曲「テラ/TERRA」を初披露。東日本大震災以降、八神は精力的にボランティア活動を続け、「音楽の力がTERRA(地球)を守る糧となるように」と願いを込めて作った曲。ニューヨーク公演を皮切りに全米、全世界へと広げていく意欲作だ。
ライブの途中、「一人オーケストラ」との異名をとるピアニストの宮本貴奈との、「シャンパンで乾杯したいわね」という何気ない会話に、バードランドのオーナーから粋な計らいでシャンパンが差し入れられ、来場者と共で乾杯。後半は誰もが知る往年のヒット曲を熱唱すると、場内は一気にヒートアップ。デビュー当時と変わらぬ音域と声量、円熟したパワーで、ニューヨークを魅了した。