Advertisement
バスキアゆかりのノーホー
創作拠点に新たな通り名誕生
「ジャン=ミシェル・バスキア・ウェイ」
2025年10月31日号掲載|2
マンハッタンのノーホー地区、グレート・ジョーンズ・ストリートの一部が10月21日、新たに 「ジャン=ミシェル・バスキア・ウェイ(Jean-Michel Basquiat Way)」 =写真①=として生まれ変わった。バスキアがかつて住居兼アトリエがあるビル「57グレート・ジョーンズ・ストリート」=写真②=が建つバワリー通りとラファイエット通りの間、約165メートルの区間だ。

「57グレート・ジョーンズ・ストリート」は、馬車小屋として使われていた建物を、アンディ・ウォーホルが1974年に購入。1983年、2階のスペースを借りたバスキアは、ここで生活し制作活動を行っていた。
キャリアの絶頂期を迎えたバスキアは、画家、コラージュ作家、ミュージシャンとして多彩に活動。街角にあふれる音、地下鉄のリズム、落書きや路上文化など、ニューヨークという街そのものが、彼の創作に欠かせない存在となっていた。

一方で、急速な名声や創作のプレッシャー、そして1980年代のアートシーンに広がるドラッグ文化の影響もあり、ヘロイン依存に苦しむようになったバスキア。1988年8月12日、薬物の過剰摂取によりこの場所「57グレート・ジョーンズ・ストリート」で死去。享年27歳だった。
Advertisement
グリニッジ・ヴィレッジ歴史保存協会と地域文化の保存活動を支援する団体は2016年7月13日、バスキアの創造の源となったこの外壁に記念プレート(Jean-Michel Basquiat Commemorative Plaque)=写真③=を設置。かつての著名な居住者を称えて次のように刻んだ。「バスキアの絵画やその他の作品は、高尚と低俗、民族や階級に関する既成概念に挑戦し、分類不能な独自の表現言語を築いた(意訳)」

プレートには以下のように刻まれている
Jean-Michel Basquiat (1960 – 1988)
From 1983 to 1988 renowned artist Jean-Michel Basquiat lived and worked here, a former stable owned by friend and mentor Andy Warhol. Basquiat’s paintings and other work challenged established notions of high and low art, race and class, while forging a visionary language that defied characterization.
2023年、女優で人道活動家のアンジェリーナ・ジョリーが同ビルを長期で賃貸。現在、創作集団 「アトリエ・ジョリー(Atelier Jolie)」 の活動拠点となっている。まだ十分に注目されていないデザイナーや職人に、創作の場を提供するとともに、カフェやギャラリー、ワークショップスペースなども併設。建物の外観にはバスキアゆかりのグラフィティも残され、バスキアの文化的な価値・歴史を継承している。
Jean-Michel Basquiat Way
■場所:Great Jones St.
Bowery St. と Lafayette St.の間
Atelier Jolie
■住所:57 Great Jones Street
■火〜土11am〜6pm
■https://www.atelierjolie.com