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医療従事者による交響楽団「Jオーケストラ」無料公演、ピアニスト・仲道郁代を迎え

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2025年6月13日掲載|9

医療従事者による交響楽団「Jオーケストラ」
ピアニスト・仲道郁代を迎え
カーネギーホールで無料公演

日本の医療従事者約100人で構成される交響楽団「Jオーケストラ」が7月18日(金)、カーネギーホールで公演する。後援は在ニューヨーク日本国総領事館。入場無料の特別公演となる。事前予約が必要。詳細別記。

交響楽団「Jオーケストラ」
日本の医療従事者約100人で構成される交響楽団「Jオーケストラ」

ゲストに著名ピアニスト・仲道郁代を迎え、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を披露する。演目は他に、エルガー行進曲「威風堂々」第1番、ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」と、クラシック音楽の王道プログラムとなる。

公演の実行委員長・宮坂厚弘歯科医師(医療法人社団清慈会理事長)は、次のように話し、多くの在留邦人の来場を呼びかけている。「日本の国力低下が懸念されるなか、海外在住者は民間外交の最前線。日本と諸外国との相互理解を深める重要な役割を担っています。そんなニューヨークの在留邦人の方々へのエールを込めて演奏します。子どもから大人まで楽しめる内容です」

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「Jオーケストラ」は、パンデミックをきっかけに本格始動した楽団だ。パンデミックで痛感した人とのつながりと信頼の大切さ。それを回復すべく、Jオーケストラは演奏を通して感情的な共鳴と癒しを育み、同時に自分たちの中で音楽への情熱を再び燃え上がらせた。医療知識と経験を活かし、音楽を通して地域社会へのアウトリーチ活動も展開している。

コンサートの指揮者は、国連コソボミッションの下、コソボ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた柳澤寿男。旧ユーゴスラビア紛争後は地域の調和促進のため、異文化アンサンブル「バルカン室内管弦楽団」を設立した実績を持つ。坂本龍一が東日本大震災からの復興を支援するために設立した「東北ユースオーケストラ」の指揮者も務めた。

ピアニスト・仲道郁代は、その表現力豊かな芸術性と卓越した音楽的洞察力で知られる。日本音楽コンクールとジュネーブ国際音楽コンクール受賞者。国内外のトップオーケストラと共演し、高い評価を得ている。

そして今回のコンサートマスターは、桐朋学園芸術短期大学特任教授の志村寿一(バイオリン)が務める。司会は、テレビ「めざましテレビ」(フジテレビ)、「ニッポンの芸能」(NHK)などの司会者として活躍し、来米後はハリウッド女優としても活躍の場を広げる坂本祐祈。

医療と音楽の調和が生む特別なひとときを、会場で体感したい。

■7月18日(金)8:00pm
■会場:Carnegie Hall, Stern Auditorium / Perelman Stage
 881 7th Ave. (@57th St.)
■TEL: 212-247-7800
■チケット:無料/要予約(未就学児童も入場可)
■予約:https://www.carnegiehall.org/Calendar/2025/07/18/J-Orchestra-0800PM

仲道郁代(ピアノ)

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