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3Dプリントドレスの先駆者、イリス・ヴァン・ヘルペン
科学とファッションが交差
サンゴや宇宙から着想した革新デザイン
2026年5月1日号掲載|2
ブルックリン美術館で2026年5月16日(土)から12月6日(日)まで、ファッション界で最も前衛的なデザイナーのひとりとされるイリス・ヴァン・ヘルペンの回顧展「感覚を彫る(Iris van Herpen: Sculpting the Senses)」が開催される。
本展は2023年にパリの装飾芸術美術館で初公開後、ブリスベン、シンガポール、ロッテルダムを巡回。今回のブルックリン美術館が北米初公開となり、同館年次イベント「Brooklyn Artists Ball」にあわせて開催、ヴァン・ヘルペンも顕彰される予定だ。

1984年生まれのヴァン・ヘルペン。オランダのワーメルで育ち、自然との密接な関係の中で感性を育んだ。2007年にアムステルダムで自身のメゾンを設立、2010年に3Dプリントによるドレスをランウェイで発表した初のデザイナーとなった。彼女の作品は、ビヨンセ、ビョーク、レディー・ガガなど世界的著名人に愛用されている。


新技術の活用における先駆者となったヴァン・ヘルペン。革新的な技術や素材を、伝統的なオートクチュールの職人技と融合、「衣服」という概念そのものを拡張してきた。自然の複雑さや科学の力に着想を得た作品は、数学、神経科学、古生物学、天文学など幅広い分野を背景に、自然界に見られる構造=サンゴ礁や菌糸の分岐、惑星運動のパターンなど=を想起させる造形へと昇華させた。

本展は140点以上の作品で構成され、海の深淵から宇宙の彼方までを巡る構成だ。身体と空間、衣服や環境との関係、急速に変化する未来の身体像を、ミクロから宇宙的スケールに至るまでの視点で探る。
加えて、イタリアの画家アゴスティーノ・アリヴァベーネ、建築とアートを横断するインスタレーションで知られるフィリップ・ビーズリー、精緻なペーパーカットで知られるローガン・ブラウン、日本のアートコレクティブ「目[Mé]」(知覚や空間認識をテーマにした作品で知られる)らの作品も共に展示。さらに、立体作品や科学関連資料、自然史標本なども紹介され、芸術と科学を横断した新たな表現領域を提示する。
Iris van Herpen: Sculpting the Senses
■2026年5月16日(土)〜12月6日(日)
■会場:The Brooklyn Museum
200 Eastern Parkway, Brooklyn
■大人$30、学生(20歳以上)/65歳以上$21、13-19歳$21、4-12歳$12、
■https://www.brooklynmuseum.org