2018年5月25日号 Vol.326

野菜の王様!? ケール!

日本ではまだまだ見かけることが少ないケールですが、アメリカではほうれん草を超える栄養満点野菜として大人気です。何しろ、優れモノの野菜なのです。
まず、ケールには、肉などのタンパク質から摂取する9種類の必須アミノ酸が含まれています。必須でないアミノ酸も9種類入っており、全部で18種類。
少量ですが脂質も含まれており、オメガ3系脂肪酸がオメガ6系脂肪酸より多いという、とても理想的な割合なのです。ほとんどの穀物、種子、ナッツ、豆に含まれるオメガ6と3は、40:1かそれ以上の比率で、6が多いのが一般的です。例えば、ピーナッツのオメガ6はオメガ3の1800倍で、これは炎症性が高い不健康な比率です。
さらにケールには、ルテインとゼアキサンチンの両方が一食分に26mg以上入っています。ルテインとゼアキサンチンは、黄斑変性および紫外線誘発酸化ストレスに関連する、目の網膜疾患を予防すると言われています。市販のビタミン剤で、これら2つを26mgずつ摂取するためには、一回分が最低1ドルだと思ってください。バカにできない値段です。
最後に、カルシウムについてお話ししましょう。よくカルシウムを取るのにミルクを飲んだ方がよいですかと聞かれますが、それよりもケールを食べてください。1グラムにつき、ケールの方がミルクより多くのカルシウムを含み、25%も吸収性が高いのです。
というわけで、今回はケールの煮びたしをご紹介します。

今週のレシピ「ケールの煮びたし」

■材料(約4人分)
●ケール 80g、芯を取り一口サイズに切る
●ニンニク 2片 みじん切り
●チキンブロス 半カップ
●エクストラバージンオリーブオイル 小さじ1
●ゴマ油 小さじ1
●溜まり醤油 小さじ1
●いりゴマ(すったもの)小さじ1
●りんご酢 小さじ1
●海塩・胡椒 適量

■作り方
@中くらいの雪平のような鍋にオリーブオイルを入れ、中火にかけ、ニンニクをきつね色になるように炒める。
Aニンニクの香りがしてきたら、チキンブロスを入れ、煮立ったところでケールを入れて蓋をし、弱火で2、3分蒸す。
Bその間に小さめのボウルにゴマ油、溜まり醤油、りんご酢、塩・胡椒を入れてよく混ぜ合わせる。
Cケールの色が鮮やかになり、好みの歯ごたえになったら、Bのボウルにあけ、よく混ぜ合わせる。
D好みの椀に盛り付け、いりゴマを振りかけて出来上がり。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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