2018年4月27日号 Vol.324

プレバイオティクス=食物繊維=の必要性

腸の健康は私のブログでもよく取り上げますが、プロバイオティクスを摂取すれば、腸の健康は大丈夫と思う人が多いようです。プロバイオティクスは、腸内フローラ(※参照)のバランスを改善することによって、健康に好影響を与える生きた微生物で、確かに腸内の善玉菌を増やすのに役立ちます。しかし、人間の体はそう単純にはできていません。全てが関連しているので、腸の健康には「プロバイオティクス」だけでなく、「プレバイオティクス」も必要なのです。
プレバイオティクスとは、胃酸などの酵素による加水分解と消化吸収に耐性があり、腸内細菌の働きによって発酵し、腸内細菌の増殖・活性を"選択的に"刺激します。プレバイオティクスは、簡単に言うと食物繊維です。プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を摂取することによって、整腸作用(便通改善)、抗脂血作用、インスリン抵抗性の改善、ミネラル吸収促進作用、尿中窒素低減作用、大腸がん・炎症性腸疾患の予防・改善、アレルギー抑制作用、腸管免疫の増強などの効果が得られるのです。

ということで、今回は食物繊維の高いグリーンピースとアーティチョークという春野菜を使って、ハムス(Hummus)を作ってみました。

※参照:人間の腸内に生息する細菌は数百種、600兆個以上。これらの細菌が種類ごとに腸壁にグループを形成してまとまっています。顕微鏡で覗くと、まるで植物が群生している花畑のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。

今週のレシピ「春野菜のハムス(Hummus)」

■材料(約4人分)
●冷凍グリーンピース 1カップ
●水煮アーティチョーク 100g
●ニンニク 小1〜2片
●エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2〜3
●海塩 小さじ4分の1
●生のディル(細かく切ったもの)小さじ1
●レモン汁  小さじ1


■作り方
@全ての材料(オリーブオイルはまず大さじ2杯で始めてください)をブレンダーに入れて、なめらかになるようにブレンドする。必要に応じてオリーブオイルを足す。

★肉や魚料理のソースとして、野菜スティック用のディップとして、またちょっと気取って、コース料理のアミューズブーシュ(一口前菜)としても楽しめるかと思います。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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