2022年2月25日号 Vol.416

衣類や染料から体内に侵入する毒素

ピタ〜っと引き締め感覚のあるヨガパンツは、柔軟性があり汗を吸い、防水加工もしてありとっても便利でスタイリッシュ。でも、なんでもそうですが、機能性を上げるために色々な技術加工がしてあります。
 
ある有名なヨガウエアは、「フォーエバーケミカル」、つまり何千年も環境に留まると言われるPFAS(ペルフルオロアルキル物質)を使用しています。PFASは環境に悪いだけでなく、体内にも蓄積され、がん、ホルモン障害、肝臓・腎臓障害、発育・生殖障害、免疫系障害を引き起こす可能性があるという研究結果が多く出ています。
 
ヨガウエアに限らず、静電気防止、防汚(汚れにくい)、難燃、シワ防止などを謳った衣類は、ホルムアルデヒド、テフロンなどのフッ素系化学物質、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)、ノニルフェノール(NP)、トリクロサンなどで処理されていることが多いのです。NPEとNPは皮膚から吸収され、げっ歯類では生殖・発達への影響が示されています。またトリクロサンに暴露された工場労働者の研究では、定期的な暴露が発がんリスクの上昇に寄与することが示唆されています。



衣服や皮革に使われるごく一般的な合成染料・アゾ染料は、発がん性物質を生成する恐れがあると言われ、しかもこの染料は皮膚の表面や腸内細菌、肝臓などで分解されます。
 
また、一般的なアクリル繊維に含まれるジメチルホルムアミドという成分がありますが、米疾病管理予防センター(CDC)は、「これが皮膚に直接触れた後、肝臓障害や、その他の健康への悪影響を引き起こす可能性がある」と指摘しています。このため、アクリル繊維の工場労働者は、保護服を着用しているそうです。
 
便利なものほど、環境や人体に悪い影響を与えると思って良さそうです。どんなに食事に気を配っても、衣類などから毒素が体内に溜まっていくばかりかもしれませんね。持ち物を点検し、少しずつ取り換えていきましょう。
 
今回は、毒素の溜まった腎臓をきれいにするレシピをご紹介します。
★今週のレシピ★
「アスパラとレンズ豆のカレー炒め」

ストレスを和らげるマグネシウム豊富なバナナ、カカオ、パンプキンシードで作ったデザートです。

■材料(4〜5人分)
●レンズ豆 乾燥したもの1カップ
●玉ネギ みじん切り 1カップ強
●マッシュルーム 小さめに切ったもの 1カップ
●ニンニク みじん切り 大さじ2〜3
●生姜 みじん切り 大さじ1
●アスパラガス 固いところを取り2〜3cmに切ったもの 3カップ
●ケール へたをとり、ザクザクと切ったもの ギュッと詰めて3カップ
●アボカドオイル 大さじ2
●カレー粉  大さじ1.5
●海塩 小さじ4分の1〜半
●胡椒  小さじ4分の1
●新鮮なレモン汁 レモン1個分
●パクチー  刻んだもの 4分の1カップ

■作り方
@大きな鍋でお湯を沸かし、レンズ豆を約15〜20分ゆでる。硬さを確認し、柔らかくなったらざるに上げておく。
Aキャストアイロン鍋のような深鍋に、アボカドオイルを入れ、中火で温め、玉ネギを透明になるまで炒める。
BAにマッシュルームを入れ、柔らかくなったらニンニク・生姜を入れ、さらに香りがでてくるまで炒め、カレー粉、塩・胡椒を加えてよく混ぜ合わせる。
CBの玉ネギがカレー粉とよく混ざってきたら、アスパラガスとケールを入れてよく炒め、アスパラに火が通るように2〜3分蓋をする。
Dアスパラが柔らかくなったら、@のレンズ豆を入れ、よく混ざったら火を止め、パクチーとレモン汁を入れて混ぜ合わせたら出来上がり。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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