2021年4月30日号 Vol.396

予想以上に恐い人工着色料

近年日本でもアメリカでも、注意欠陥多動性障害(ADHD)が増えています。日本では、平成25年(2013年)のADHD患者数は、18年(2006年)と比較して約6.3倍と言われています。児童の5〜10%がADHDだと言われ、児童期のADHDの60〜80%が成人期のADHDに移行すると報告されています。一方のアメリカでは、過去8年間で増加率は30%以上(2019年現在)。児童の10%がADHDだと言われています。

その原因の1つとして人工着色料が挙げられています。近年の研究で、人工着色料入り食材を食べたADHDの子供は注意力が低下し、衝動的になり多動性が悪化することがわかっています。ADHD以外にも、人工着色料は子供の成長に影響を与えるという研究結果もあります。

人工着色料は実に幅広く使われており、例えばお菓子、サプリメント、医薬品、シリアル、ヨーグルト、朝食用のグラノーラバー(あるいはシリアルバー)、チーズ、パン、マシュマロ、石鹸、およびシャンプーなどです。



食と健康に無頓着な家庭では、多くの子供が人工着色料の入ったシリアルを朝食に食べ、カラフルなチューワブルビタミン剤を摂取し、色付き歯磨きペーストで歯を磨きます。そして学校に行けば行ったで、着色ゼリーや、多くの化学物質を含むサンドイッチを食べます。帰宅するとまた着色料入りのジュースを飲み、夕食に鮮やかなオレンジ色のマカロニ&チーズを食べるといった具合です。シャワータイムには着色料の入った石鹸やシャンプーを使って体を洗います。

と、こんな生活をしていれば、障害が起こってもおかしくないですよね。成人しても生活環境を改めない限り改善は難しく、自立もままならないということになりかねません。

これからは、買い物をする時は必ず原料を見てから購入して欲しいと思います。日系の食品にも人工着色料は沢山含まれていますのでご注意を。というわけで、今回は野菜で自然な色を出したミントシェイクをご紹介します。

今週のレシピ「着色料を使わない、自然な色のミントシェイク」

■材料(2〜3人分)
●アーモンドミルク 4分の3カップ
●ココナッツヨーグルト(プレーン)半カップ
●アボカド 1個
●バニラエッセンス 小さじ1
●冷凍ほうれん草 1カップ
●ミントの葉 10枚から15枚
●生はちみつ 大さじ2

■作り方
材料を、上から記載順にブレンダーに入れ、トロっとなるまで混ぜるだけ。
注:冷凍ほうれん草は解凍せず、冷凍のまま使ってください。ヨーグルトも冷蔵庫から出してすぐに使ってください。もっとなめらかにしたい場合は、氷を半カップ程入れてください。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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