2021年2月26日号 Vol.392

カンジダ菌と皮膚炎の関係

皮膚炎には、いわゆるかぶれ、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、乾癬(かんせん)など色々ありますが、薬剤・化学物質・金属などに接して起こる外的要因以外には、原因は解明されていません。色々な要素が重なって起きるというのが正しいのかもしれません。その要因の一つがカンジダ菌です。

カンジダ菌は酵母菌の一種で、私たちの体の表面や体内に生息しています。それ自体は無害ですが、寝不足・食生活の乱れ・ストレスなどが重なったり、抗生物質の服用や妊娠ほか、さまざまな要因で免疫力が低下した時に、酵母菌が制御不能に増殖し、カンジダ症になると言われています。

カンジダ菌からくる皮膚炎は、アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症に似ているため、間違った治療をしてしまう可能性があるので要注意です。腸内の微生物叢(びせいぶつそう=生きた微生物が集合している状態)が乱れていると、様々な疾患を引き起こすと言われているので、腸の健康状態を見直すことが大事です。

最も確実なのは、検査をすることです。いくつかの研究所が、検査を提供しています。医療保険は適用されないと思いますが、興味があればウエブサイトをチェックしてみてください。



■ジェノバ診断所(Genova Diagnostics)ノースカロライナ州、www.gdx.net=尿・便による「腸内毒素症プロフィール」という検査を提供しています。便の検査が「Comprehensive Stool Analysis for Optimal Clinical Utility」、尿は「Organix® Dysbiosis Profile – Urine」です。

■ドクターズデータ(Doctor's Data)イリノイ州、www.doctorsdata.com=便中の真菌の異常増殖を検出する検査を提供しています。ウエブサイトの「test menu」から「Gastrointestinal Health」→「Comprehensive Stool Analysis w/Parasitology x3」。

■グレートプレーンズ研究所(The Grate Plains Laboratory)カンザス州、www.greatplainslaboratory.com=尿中有機酸検査を提供しています。ウエブサイト右肩のメニューから「select a test」→「organic acid test」。

カンジダ菌の異常増殖は、全身的な炎症性疾患にかかわることがわかってきました。カンジダ菌が腸内で異常増殖すると、喘息や関節リウマチが悪化することが報告されています。

今週は、肝臓と胆嚢から不純物を取り除き、解毒をする効果があるリンゴを使ったレシピを紹介します。

今週のレシピ「アップルオート」

■材料(6〜8人分)
●リンゴ 4個 良く洗い、芯をとり、皮付きのまま約4cm角に切る
●シナモン 小さじ2
●搾りたてレモン汁 大さじ2
●押し麦 1.5カップ
●砕いたクルミまたはピーカンナッツ 1カップ
●細かく刻んだココナッツ 半カップ
●ナツメグ 小さじ4分の1
●メープルシロップまたはハチミツ 3分の1カップ
●ココナッツオイル 半カップ

■作り方
@オーブンを330度にセットする。
A11×7インチのベーキング用ガラス器に、リンゴ、シナモン小さじ1、レモン汁を入れ、良く混ぜる。
Bボウルに押し麦、ナッツ、シナモン(小さじ1)、ココナッツ、ナツメグ、メープルシロップ、ココナッツオイルを入れ、よく混ぜ合わせる。
CBをAの上にのせ、オーブンで45〜50分焼く。リンゴが柔らかくなって、押し麦のトッピングが茶色くなってきたら取り出し、10分ほど冷ましてから召し上がってください。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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