2020年10月30日号 Vol.385

リラックス効果のあるハーブでパンデミックのストレス対策

パンデミックが続く中で、メンタルヘルスの問題が浮上しています。屋内で過ごす時間が増え、身体的・社会的に孤立する人や、親のストレスに直面する若者が増えていると、多くの精神病専門家が報告し、若者への長期的な影響を懸念しています。 実際、多くの子どもたちはすでに心的外傷後ストレス障害(PTSD)の兆候を示しており、否定的な思考や感情の増幅、不眠、集中力の低下、警戒心や危険感の増幅――などの症状が現れているそうです。

このような状況下で助けを求めようとしても、地域のメンタルヘルスクリニックは閉鎖され、学校・職場が提供するカウンセリングサービスも中止されている現状です。開業精神科医師やカウンセラーは、電話やビデオ診療で対応していますが、それでは子どもへの治療効果は低いと言われています。

ベンゾジアゼピンなどの処方薬で不安障害を「治療」しようとする医師も多いのですが、これらは潜在的に中毒性のある薬です。有毒な副作用を引き起こす可能性が高いので、なるべく避けたいですね。そこで、副作用の少ないハーブをいくつかご紹介しましょう。


@アシュワガンダ(Ashwagandaほか色々に綴られます):4000年以上前から伝えられるインドの薬草です。精力増強や疲労回復、不安、肌のトラブルなどに使用されてきた歴史があり、現代ではストレスを緩和し、不安症、不眠症、うつ病への効果も期待されています。

Aバレリアン/バレリアンルート(Valerian root):鎮静作用で知られる、ヨーロッパ原産のオミナエシ科の多年生植物です。芳香浴や、緊張をほぐすために使われていました。

Bカモミール(Chamomile):リラックス作用で知られるハーブ。心を落ち着かせる脳内化学物質GABAの作用を高め、それによって不安を大幅に軽減すると言われています。寝る前に飲むカモミール茶が一般にも親しまれていますね。

そこで今回は、以上の中で最も身近なハーブ、カモミールを使ってシャーベットを作ってみました。

★今週のレシピ「カモミール・ミルク・シャーベット」

■材料(4人分)
●ココナッツミルク 1缶
●カモミール茶 ティーバッグ5袋
●はちみつ 大さじ2
●バニラエッセンス 小さじ半
●Arrowroot (クズウコン)粉 小さじ2
●ブルーベリー 適量

■作り方
@ココナッツミルク、ティーバッグを鍋に入れ、中火にかける。
A沸騰しそうになったら弱火にして20〜30分煮立てたら、火を止め、蓋をして常温になるまで冷ます。
B冷めたらティーバッグを取り出し、はちみつ、バニラエッセンス、Arrowroot粉を入れて良く混ぜる。
C容器にBを注ぎ、好みでブルーベリーなどを加え、冷凍庫で約1時間。シャキシャキになったら、取り出してお召し上がりください。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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