2020年10月2日号 Vol.383

骨の生まれ変わりを助ける味噌

骨密度を測る機械が開発されて、「骨粗しょう症」という名前を90年代頃から盛んに耳にするようになりました。検査では、20〜44歳の平均骨密度を正常値(100)として、正常値の70〜80%が骨減少の要注意値、70%未満が骨粗しょう症と診断されます。骨粗しょう症と診断されると多くの場合、カルシウムを補うもの、腸管でのカルシウム吸収を促進させるもの、骨の吸収を抑える薬を処方されます。
しかし、そもそもこの骨密度検査で、お年寄りの骨密度が30代の平均値より低いからと、骨粗しょう症だという判断を下すのはちょっとおかしいと思いませんか?

そして、「The Lancet」「JAMA(The Journal of the American Medical Association)」「NCI(National Cancer Institute)」などの医学ジャーナルで、中高年女性の骨密度が通常よりも高いと、乳がんリスクが200〜300%高くなるという研究結果が発表されています。また、「骨ミネラル密度を高める」ために、多くの女性が摂取している大量のカルシウムサプリメントは、心臓発作のリスクを24〜27%増加させることも知られています。骨の破壊細胞の働きを抑制すると言われるビスホスホネート製剤は、食道潰瘍や顎骨壊死などの副作用があることも知られています。

骨密度が高くても骨折することがあるので、最近では、骨質が大切だからコラーゲンを摂取した方がいいという記事も良く見ますね。ですが、高齢者が骨折するのは、骨密度が高い低いという前に、“転ぶから”ですよね? つまり、基本は転ばないように筋力をつけることが大事だと思います。それも若い時から! このパンデミックで、こもりっきりの生活をしていた/している人は要注意です。

骨の健康のために注目してほしい栄養素は、ビタミンKとイソフラボン。ビタミンKは、カルシウムの吸収を助け、イソフラボンは骨の生まれ変わりをサポートします。体内で吸収しやすいアグリコン型のイソフラボンが、味噌です。そこで今回は、味噌焼きそばを作ってみました。

★今週のレシピ「米ヌードルの味噌焼きそば」

■材料(1人分)
●カラードグリーン 1cmぐらいの細切り60g(約1カップ)
●モヤシ 60g(約カップ4分の3)
●ニンジン 4分の1カップ、細かくスライス
●アボカドオイル 大さじ1
●ゴマ油 小さじ1
●パクチー(コリアンダー)やネギ 好みで

■作り方
@ 乾麺を茹でる。
A タレの材料をボウルに入れよく混ぜておく。
B 強火で熱した鉄鍋にアボカドオイルを入れ、カラードグリーン、ニンジン、モヤシをさっと炒める。
C Bに茹でた麺を入れ、野菜と混ぜたら、タレをさっとかけ混ぜる。
D タレが良く混ざったら、火を止め、サッとゴマ油をかけて出来上がり。
※好みで、パクチーやネギなどをのせてお召し上がりください。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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