2020年6月5日号 Vol.375

腸内環境を整えてCOVID-19を退治しよう

アメリカ各地で徐々に経済が再開されつつあります。そんな中、新型コロナウィルスに関するさまざまな研究が発表されていますが、中でもご紹介したいのは、腸との関係についての研究です。人間の腸に生息する微生物が、COVID-19の重症度に関係しているという発表がありました。統計によると、COVID-19患者の60%以上が、吐き気、下痢、嘔吐などの胃腸症状を示していて、このグループはより重症の疾患を発症することがわかりました。

COVID-19は、ウイルス受容体として機能するアンジオテンシン変換酵素(ACE)2に結合することにより、ヒトの細胞に入ります。この酵素は回腸と結腸に高濃度で見られ、腸の炎症を調節しています。 ACE2は、腸のマイクロバイオームに直接影響を及ぼし、間接的に心肺リスクに影響を与えることが発表されました。

このことから、腸内環境がいかに重要な役割を果たしているかが再確認できたことになります。腸は第二の脳とも言われ、体内のさまざまな機能に関連しています。自宅待機命令が解除されたからと言って、解放感から暴飲暴食などしないようにしましょう。この数ヵ月間、家から一歩も出ていない人は特に要注意です。また、殺菌しすぎて体に必要な常在菌を殺してしまっていたり、免疫力も落としてしまっていたりする可能性もあります。

腸内環境を整えるというと、発酵食品などを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は、腸に必要な菌を最も多く取れるのは、旬のとれたての野菜や果物からです。ですので、ぜひファーマーズマーケットなどで、旬の野菜や果物をたくさん買って、なるべく生で食べましょう。そこで今回は、サラダのレシピをご紹介します。

★今週のレシピ「芽キャベツ・キノアサラダ」

今回は、腸のために余分なものは入れず、塩とコショウだけにしましたが、醤油、ゴマ油、ラー油などを使っても美味しくなりますよ。

■材料(4人分)
●キノア 1カップ
●芽キャベツ(スライサーで薄く切ったもの)230g
●万能ネギ (細かく切ったもの)3分の1カップ
●シラントロ (細かく切ったもの)4分の1カップ
●くるみ (細かく砕いたもの)4分の1カップ
●搾りたてレモン汁 レモン大約1個分
●エキストラ・バージン・オリーブオイル
 4分の1カップ
●海塩(良質の塩を使ってください)小さじ半〜1
●胡椒 適量

■作り方
@キノアはよく洗ってから、底厚の鍋に入れ、1.5カップの水を加え、蓋をして炊く。(4〜5分で沸騰するので、その後弱火にして11分。蒸らすのに15〜20分)
Aキノアが炊きあがったら、ボウルにあけ、冷ましておく。
B小さなボウルにオリーブオイル、レモン汁、塩、コショウを入れて、よく混ぜ合わせる。
CAのボウルに芽キャベツ、ネギ、シラントロ、くるみを入れ、Bのドレッシングをかけて混ぜ合わせて出来上がり。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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