2019年11月15日号 Vol.362

肝臓の健康を今一度考えましょう

お酒をほとんど飲まないのに、肝臓の中に脂肪が沈着している (脂肪肝) 状態を「非アルコール性脂肪性肝疾患(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease = NAFLD)」と言い、その症例は年々増えています。
肝臓の働きは大きく分けて三つ。@体に必要なたんぱく質の合成と栄養の貯蔵、A有害物質の解毒・分解、B食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。脂っこい外食やジャンクフードの食べ過ぎ、薬の長期服用、食べ物からの農薬や、歯科治療に使われたアマルガム(amalgam=水銀と他の金属との合金の総称)ほかの有毒物など、体への負担要因が徐々に蓄積され、解毒・分解をする肝臓に負担がかかり、NAFLDへと進むというメカニズムです。
改善しないでいると、肝硬変に発展するだけでなく、関節炎や疲労倦怠、乾癬(かんせん)などの皮膚疾患にもつながると言われます。乾癬は英語で「psoriasis(ソライアシス)」といい、テレビCMでもよく処方薬の宣伝をしていますね。それほど患者も多いということなのでしょう。
予防のためには、肝臓に負担をかけない食事を常に心かけてください。症状が現れてからでは治すのに時間がかかります。良い習慣を早くから身につけることがカギです。外食の多い人は、週末だけでもジュースデトックスをしたり、運動やサウナで汗をかいたり、水をたくさん飲んだりして、肝臓機能の手助けをしましょう。便秘は、体から毒が排泄できていない証拠ですから、こちらも薬に頼らない方法で改善したいです。
そこで、今回は週末にもりもり食べてほしいデトックスサラダをご紹介します。抗酸化機能が高く、肝臓で作られる酵素(ALTやAST)を下げる野菜を使っています。

今週のレシピ「レッドサラダ」

■材料(1人分)
●赤キャベツ 千切り1カップ
●※人参 中半分を細切り、4分の1カップ
●※生のビーツ 中1個、細切り(※箱型のチーズおろし金の目の大きいのを使うと簡単です)
●セロリ 半茎、細切り
●シラントロ 好みで
●ニンニク 中1片、すりおろすか、つぶしておく
●ショウガ すりおろし 小さじ4分の1
●海塩 小さじ4分の1
●アップルサイダー酢 小さじ半
●レモン汁 小さじ半

■作り方
@ボウルにシラントロ以外の野菜を入れ、塩を混ぜて手でよく揉み、しっとりさせる。
A@にショウガ、ニンニク、アップルサイダー酢、レモン汁を入れ良く混ぜわせる。
B好みでシラントロを入れて混ぜ、盛り付けて出来上がり。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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