2019年10月18日号 Vol.360

自己免疫疾患って? 免疫アップの食事で対策を

免疫システムは、異物から体を守る人間の健康の鍵であると言われますが、この免疫システムのバランスが崩れると、病原体と「自分(自己)の」健康な細胞を間違える自己免疫疾患が発生します。実にさまざまな種類の自己免疫疾患があり、例えば多発性硬化症、クローン病、バセドウ病、橋本病や関節リウマチなどです。
自己免疫疾患の原因はさまざまな説がありますが、「EB(Epstein-Barr)ウイルス」が大きく関与しているという研究が多く発表されています。EBウイルスとは、私たちの身近に存在するヘルペスウイルスの一種で、成人の約95%が感染しているといわれています。その多くは幼児期に親から子へ、または子ども同士の接触により、唾液を介して感染します。そのため"Kissing Disease(キス病)"とも言われます。
体内に侵入したEBウイルスは、主にリンパ球の一つであるB細胞に潜伏します。一度感染すると生涯体内に潜み続けますが、普段は活性化することはなく、何の症状も現れません。しかし、EBウイルスが慢性的に体内で活動、または活性化状態でいることもあり、これが自己免疫疾患を引き起こしていると言われています。
自己免疫疾患を持つ患者を対象に実際に検査をすると、(慢性)活動性EBウイルスが発見されたというケースが続出しているのですが、まだ原因として特定されてはいません。原因がわからないので、(慢性)活動性EBウイルスの治療法は定められていないのが現実です。したがって今の段階では、何よりも免疫力を高めることを常に心がけてください。今回は免疫力アップの食材=ショウガ、ニンニク、ターメリックを使った鶏肉料理を紹介します。

今週のレシピ「鶏肉のショウガ、ニンニク、ターメリック焼き」

■材料(2人分)
●鶏もも肉骨付き 4つ
●ショウガすりおろし 小さじ1
●ターメリックすりおろし 小さじ1(市販の粉末なら小さじ半)
●ニンニク 2片 みじん切りまたはすりおろす
●クミン 小さじ1
●ローストパプリカ粉 小さじ1
●オレガノ(乾燥)小さじ1
●オリーブオイル 大さじ1.5
●アップル・サイダー・ビネガー 大さじ1.5
●醤油 大さじ1.5
●塩 小さじ半

■作り方
@ボウルに、もも肉以外の全材料を入れ、混ぜ合わせる。
A@にもも肉を入れ、肉をフォークで刺しながら、混ぜ合わせたタレをしみこませ、約30分置く
Bフライパンを熱し、皮付き肉なら皮のついた方から焼く。焦げ目がついたら、蓋をして約10分焼き、ひっくり返してさらに蓋をしたまま約12分焼く。
C肉に火が通ったかを確認したら、蓋を外したまま約3分さらに焼いて出来上がり。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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