2019年8月23日号 Vol.356 | |
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認知症と市販薬について考える認知症が世界的に増加しています。そしてこれは、高齢者に限った問題ではないのも現実ですね。いつまでも頭をシャープに保つように、食生活の見直しも必要です。同時に、お医者さんにばかり頼って、言われるままにいろいろな処方箋薬や市販薬を飲み続けるのも要注意です。インディアナ大学医学校が、医学ジャーナル「JAMA Neurology」(American Medical Association刊)で発表した最近の研究結果によると、抗ヒスタミン薬、睡眠補助薬、抗うつ薬、下痢・失禁・大腸憩室炎・潰瘍の薬、筋弛緩薬は、アルツハイマー病などの認知症のリスクを高めるそうです。 これらの薬は「抗コリン薬」と呼ばれ、アメリカの市販薬では抗ヒスタミン剤ベナドリル、めまいなどの薬ドラマミン、鎮痛剤アドビルPM、睡眠導入剤ユニソムなどがあり、処方薬では抗うつ剤パキシル、麻薬性鎮痛剤デメロール、抗不安薬ザナックス、バリウムなどがあります。これらのアレルギーや不眠症の薬の中には、特に長期使用した場合の認知症への影響に不安が残るといった内容の記述がありました。 2015年のワシントン大学の研究でも、抗コリン薬とアレルギー治療薬の長期使用(3年以上)が、認知症のリスクを高めるという結果が出ています。 以上の研究結果などが示すように、市販の睡眠補助薬など、処方箋なしで入手できる多くの薬にも注意する必要があるということです。そこで今回は、脳への栄養補給という観点から、オメガ3とターメリックを使った"脳活レシピ"をご紹介します。
今週のレシピ「サーモンのお焼き」
■材料(3人分) |