2019年7月26日号 Vol.354

アブラナ科はスーパー野菜

野菜を食べることが健康上に大きな利益をもたらすことは誰もが知っていますね。しかし、すべての食品がそうであるように、すべての野菜が同じようにできているわけではありません。栄養成分や健康に対してどれだけ貢献してくれるかは、その種類によって違います。
近年増えてきた植物性化学物質(ファイトケミカル)の含有量や、またそれがどのように体や病気に影響を与えるかの研究を見ていくと、"スーパーフード"野菜があることに気づきます。その一つがアブラナ科の野菜たちです。ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、ケール、大根、カブ、ルッコラなどです。これらがスーパーフードと言われる理由は、スルフォラファンというファイトケミカルが含まれているからです。
ジョンズ・ホプキンス大学の研究で、スルフォラファンのさまざまな健康効果が発見されています。スルフォラファンは体の中で発生するガンの原因になる毒素を分解し、肝臓の機能を正常に戻すこともわかっています。またある動物実験では、神経細胞へのダメージを軽減させる作用があることも分かりました。抗炎症作用もあり、自閉症やうつなどの精神症状がスルフォラファンの継続的摂取によって改善することが分かっています。
スルフォラファンはブロッコリースプラウトに多いことが知られていますが、その他のアブラナ科野菜にも含まれるので、それらをどんどん摂取しましょう。そこで今回はキャベツを沢山食べられるマスタードスローをご紹介します。

今週のレシピ「マスタードスロー」
材料を混ぜるだけの簡単レシピ。食卓に野菜がもう一品欲しいときに、ささっと作れて、生でたくさん食べられます。

■材料(1、2人分)
●キャベツ 100g(千切り)
●セロリの葉 30g(みじん切り)
●玉ネギ 25g(スライス)
●ディジョンマスタード粒入り 大さじ1
●アップルサイダービネガー 大さじ1
●出し汁 大さじ1
●醤油 小さじ1
●エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1

■作り方
@ボウルにキャベツ、セロリの葉、水にさらした玉ネギのスライスを入れ、マスタード、アップルサイダー・ビネガー、出し汁、醤油、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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