2019年5月31日号 Vol.350

塩にマイクロプラスチックが?!

プラスチックの使用が環境汚染へとつながっていることは、皆さんご存じと思います。プラスチックを燃やした後に生じる二酸化炭素が大気中に増加することによって、地球温暖化の原因となります。そして、燃やすことのできないプラスチックは、リサイクルという名目で東南アジアに輸出されていますが、現状、全世界で1270万トン、毎分トラック1台分ものプラスチックゴミが、海に流入されていると言われています。その結果、プラスチックゴミは毎年数十万もの海洋生物の死を引き起こしています。
さらに恐ろしいのは、プラスチックが日光、風、波の活動などにさらされ、経年により粒子状になった「マイクロプラスチック」です。歯磨き粉や洗顔料のツブツブに使われるマイクロビーズもそれです。このマイクロプラスチックが魚のお腹で見つかったことはご存じかもしれませんが、なんと、ある研究では世界の塩ブランドの9割以上のサンプルから、マイクロプラスチックが見つかったというのです。
ということは、私たちはすでにプラスチックを食べているのです。この研究では、成人が1日あたり10グラムの塩を摂取すると仮定した場合、塩だけで年間約2000個のマイクロプラスチックを摂取する可能性があると示唆しています。レストランなどではどんな塩が使われているのか分からないので、外食するのも考えものですね。
スーパーで買う加工食品も、どんな塩が使われているのか分かりません。家庭料理に励むのが得策です。塩を買うときは、特別な濾過機を使用しているものを選ぶか、またはこの研究発表を受けて、自社の塩の成分をきちんと調べている誠意ある会社の塩を選びましょう。これらの情報は、ネットで検索するのが一番だと思います。
今回は塩を使ったとてもシンプルなチキンウイングをご紹介します。

今週のレシピ「チキンウイング」

■材料(2人分)
●鶏手羽 1ポンド
●アボカドオイル 大さじ1
●塩 小さじ1
●コショウ 小さじ半
●ニンニク 中2片
●シラントロ 好みで適量

■作り方
@オーブンを425度にセットしておく。
Aオーブンが温まるのを待っている間に、ボウルに手羽を入れ、アボカドオイル、塩、コショウ、ニンニクのすりおろしを入れ、よくもんで5分ほど置く。
Bベーキングシートにパーチメントペーパーを敷き、Aの手羽を重ならないように置く。
CBをオーブンに入れ、40〜45分焼いて出来上がり。
※もう少し焦げ目をつけてカリっとさせたい場合は、オーブンをブロイラーにして、2、3分焼いてみてください。好みでみじん切りにしたシラントロや七味をかけて、アツアツのうちにお召し上がりください。


鹿島 香(かしま・かおる)
米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。
遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。
TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com
www.kaorukashima.com

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