2019年4月26日号 Vol.348 | |
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ヒスタミン不耐症って?腸の健康のために、納豆やコンブチャ(紅茶キノコ)、味噌などの発酵食品や、リコピンが豊富なトマト、良質の脂質を含むアボカドを摂取するなど、健康に気を付けている人は多いと思います。それなのに、イライラしたり、皮膚にかゆみや湿疹がでたり、鼻水が出て目が腫れるなどのアレルギー症状があったり、頭痛に悩まされたり、心臓がバクバクしてきたりと、「なぜ?」と思うことはありませんか? 医師に相談しても、そうした慢性症状の原因が分からないようなら、ヒスタミン不耐症が考えられるかもしれません。そもそもヒスタミンとは、体内の免疫システムが体に危険であると認識した物質を取り除くために作る化学物質です。例えば花粉、ペットのフケ、ほこりなどの無害なものに対しても、免疫システムが誤って「脅威である」と認識すると、ヒスタミンが分泌され、アレルギー反応を起こします。そしてこのヒスタミンは食物にも含まれ、発酵食品をはじめ多くの健康食品は、実はヒスタミンが多いのです。 ヒスタミン不耐症とは、この食材に含まれるヒスタミンを腸内や腎臓で分解できなくなり、蓄積してしまう状態のこと。ヒスタミン不耐症の原因として、@もともとヒスタミン分解酵素が少ないか、うまく作動していない、A遺伝子の変異、Bカンジダ、寄生虫、小腸細菌異常増殖などの腸管感染症、C重金属毒性、D慢性炎症反応症候群――が考えられると言われています。 ヒスタミン不耐症の人が絶対に避けるべき食品は、このコラムでは書ききれないほどあります。興味がある人は、ネットで調べてみてください。人によってどの食べ物に敏感に反応するかは異なるので、いろいろ試すことをお勧めします。一番良いのは、最も避けるべきだと言われる食品すべてを1ヵ月間止めてみることです。 今回は、ジアミン・オキシダーゼ(DAO)というヒスタミン分解酵素が多く含まれる、生の大根を使ったスムージーをご紹介しましょう。他の野菜や果物を入れて、飲みやすくしてみました。
今週のレシピ「大根スムージー」■材料(2〜3人分)●大根 200g ●セロリ 葉の部分90g ●りんご 300g ●人参 80g ■作り方 鹿島 香(かしま・かおる) 米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・カウンセラー。 遺伝子組み換え食品に反対する非営利団体主宰。 TEL: 917-478-2192 kaoru@krlllc.com www.kaorukashima.com HOME |