ホリデーシーズンに鑑賞したいクラシック3選

華やぐホリデーシーズン！鑑賞したいクラシック３選
「ニューヨーク・ポップス」
「ニューヨーク・ストリングス」
「ニューヨーク・フィル」

今年もすでにホリデーシーズン真っ只中の12月。今回はカーネギーホールが上演する年末大定番のイベント、「オーケストラ、ザ・ニューヨーク・ポップス」と、「ニューヨーク・ストリング・オーケストラ」のコンサート、そして「ニューヨーク・フィルハーモニック」が行う「アート・オブ・ザ・スコア」について紹介したい。(文・木川貴幸)

「ザ・ニューヨーク・ポップス」
カーネギーのホリデーシーズン特別コンサート

カーネギーホールで20日(金)・21日(土)、ブロードウェイ・ミュージック、フィルム・スコア、アメリカン・クラシックなどのポピュラー・ミュージックを主に演奏している「オーケストラ、ザ・ニューヨーク・ポップス」=写真①=が今年も登場。カーネギーでのホリデーシーズン・スペシャルコンサートだ。毎回この時期にふさわしく、多くの人に楽しんでもらえるような内容でファンを魅了する。

今年のコンサート・タイトルは「Merry and Bright」。クリスマス・キャロルの数々や「メリー・リトル・クリスマス」、「恋人たちのクリスマス」などの多くのクリスマス&ホリデーシーズン・ミュージックで構成されたフェスティブ・プログラムを披露する。

ゲストアーティストは、ブロードウェイ・スターのジェシカ・ヴォスク=写真②=。ヴォスクは、ニュージャージー生まれで数多くのミュージカルに出演。2018年から2019年にかけてはブロードウェイ大ヒット作、「ウィキッド」に、主役のエルファバ役で出演している。

指揮は、ザ・ニューヨーク・ポップス音楽監督のスティーヴン・ライニキー=写真③=。

20日(金)の午後3時から、「カーネギーホール・フレンズ」以上のメンバーシップ・サポーター限定で、オープンリハーサルが行なわれる。12月9日現在、既に予約は一杯だが、ウェイティングリストへの登録は受付中。別記までメールまたは電話で問い合わせを。

ニューヨーク・ポップス・オーケストラ
Merry and Bright
■12月20日(金)・21日(土)8pm
■$72.50〜
※サポーター限定オープンリハーサル：20日(金)3pm
　問合せ：friends@carnegiehall.org、Tel:212-903-9654
■会場：Carnegie Hall, Stern Auditorium / Perelman Stage
　881 Seventh Ave.
■www.carnegiehall.org

カーネギーホール、クリスマス・イブの常連
「ニューヨーク・ストリング・オーケストラ」

New York String Orchestra © Christopher Smith

クリスマスイブの24日(火)と28日(土)、半世紀以上に渡ってカーネギーホールのクリスマス・イブ常連、「ニューヨーク・ストリング・オーケストラ」が今年も登場。指揮も毎回お馴染みのジェイミー・ラレード=写真④=。

24日のプログラムは、オール・モーツァルト。喜劇「劇場支配人」序曲、クラリネット協奏曲(ソリストはリカルド・モラルス=写真⑤=)、そして交響曲第36番「リンツ」を演奏する。

28日は、エレン・ターフィ・ツウィリッヒの「プロローグとバリエーション」、バーバーのバイオリン協奏曲(ソリストはジェニファー・コー=写真⑥=)、フィナーレは、ブラームスの交響曲第1番で締めくくる。

ニューヨーク・ストリングオーケストラ
■12月24日(火)7pm、28日(土)8pm
■$23〜
■会場：Carnegie Hall, Stern Auditorium / Perelman Stage
　881 Seventh Ave.
■www.carnegiehall.org

人気のシネオケは「エルフ〜サンタの国からやってきた〜」
「ニューヨーク・フィルハーモニック」

リンカーンセンターでは、「ニューヨーク・フィルハーモニック」が大好評の「アート・オブ・ザ・スコア」=写真⑦=シリーズの一つ、ジョン・ファヴロー監督、ウィル・フェレル主役の「Elf in Concert」が上演される。同シリーズは、ブロックバスター映画を上映しながら、その付随音楽をNYフィルがライブ演奏する「シネオケ」スタイルだ。