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 よみタイムについて
 
 
よみタイムVol.111 2009年4月17日号掲載
NY総領事 西宮 伸一大使

NY総領事に西宮伸一大使着任
「日米の若者の接点」作りたい


在留届けを出す大使夫妻

 まだ着任して間もないせいか、毎日が分刻みのスケジュール。先日はフィラデルフィアのさくら祭りに顔を出し、あらためて日米の交流の深さを実感した。
 ニューヨークの歴史に関しては書物などを通して勉強してきたが「想像以上にニューヨークが安全になっていることや色々な分野で日本人が活躍、ニューヨークの一部になっているのに驚いた」そうだ。
 「舞台『サムライ高峰譲吉』のニューヨーク公演がありましたが、100年の間に高峰譲吉や多くの大先輩たちが築いてきた痕跡は感慨深いものがありますね」。
 大使としての仕事は「在留邦人の方との接触やアメリカ人との意見交換などですので、色々なところにどんどん出ていきます」。 
 日本人とアメリカ人が一番緊密になれる企画として3年前から始った「ジャパンデー」がある。
 「ニューヨーク在住の日本人が一体となって、ニューヨークの人々に『Thank you, Big Apple!』という気持ちを表す良いチャンスです」。
 だが、経済不況の影響で、資金集めは難航しているそうだ。実行委員会ではネットで誰でも、幾らでも募金出来るシステムを作っており「私自身も早々と募金させて頂きました」と笑顔を見せる。
 ここにいて最もやりたいのが「日米の若者との接点を作っていくこと」という。「コロンビア大学はじめ、日本と縁の深い大学やJETプログラムなどで日本に行った若者がアニメ、マンガなどを広めた側面があるので、彼らとニューヨークにいる我々とで何か接点ができないか」と考えている。
 また、来年は日米修好通商条約批准書を携えた遣米使節団を乗せた米国軍艦ポウハタンとともに、37日をかけて、日本人指揮により初めて太平洋を横断した咸臨丸のサンフランシスコ入港から150年目にあたる。遣米使節団はブロードウェイでパレードもしたそうだ。また、来年は横浜でAPEC首脳会議が開かれ、オバマ大統領も来日する。
 「節目の年に日米交流に光りを当てることを考えながら、貢献できるようにしたい。日米関係に携わるさまざまな人たちが関係を深めていくお手伝いをしたい」と話す。
 さらに「在留届の提出、在外選挙人名簿への登録の手続をお願いしたいと思います。私たち夫婦も着任早々手続を済ませました」と付け加えることを忘れなかった。
 52年生まれ。東京大学法学部卒業後、76年外務省入省。北米局北米第二課長、在ロシア日本国大使館参事官、アジア大洋州局審議官、在中華人民共和国大使館公使等を歴任したあと、07年から北米局長を務めていた。これまで主としてアメリカやアジア(中国、韓国、アセアン)との関係を手がけてきた。
 英国勤務時代に始めた「フライフィッシング」が好きで、「ニューヨークでも時間を見つけて行きたいです」。
 ゴルフは「腰を痛めてからやってないですね。ほとんど100も切れなかったし、未練はないです」だが、音楽や美術観賞は「積極的に足を運びたい」と笑みを浮かべた。幸子(ゆきこ)夫人との間に1男、1女。「子どもも社会人なので夫婦だけで来ています」。
(吉)