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「日本はアジア人としての意識を持たないと中心の国として保っていけない」と熱っぽく語る。
ニューヨーク市警アジア諮問委員会は「ニューヨークに住んでいるアジア人が一緒に手を組んで生活向上に取り組んでいこう」という団体だ。
今回の受章は「アフリカでエイズで苦しんでいる子どもたちを助けよう」と自ら日本の企業に呼びかけて基金を募り、支援してきた業績が認められた「国際平和賞」だ。アメリカ議会が公認した権威ある賞である。
02年にはゴア元副大統領を日本に招くために奔走した。
57年に外務省に入省。北米第一課長、情報文化局外務参事官、シカゴ総領事、ニューヨーク総領事・大使など歴任して96年退官。このあと、宮内庁の式部官長として皇室の儀式に携わっていた。
02年には高円宮さまの葬儀には葬儀委員長として取り仕切り、常に天皇皇后両陛下のそばにいた。７年間の宮内庁務めは、天皇皇后両陛下から全幅の信頼を得た。
いつも背筋をきちんと伸ばし、ことばのひとつひとつ噛み締めて語る。
宮内庁退官後は東京三菱銀行顧問、キッコーマン国際顧問、森ビル、帝国ホテル特別顧問、日本デンマーク協会会長などを歴任している。
「年の半分は海外」というほど忙しい。今回も上海に完成した森ビルの完成式典に出席したあとニューヨーク入り。旅の疲れも見せず、ニューヨーク市警アジア諮問委員会の晩餐会に出席した。
同委員会の活動を知って、アジアにおける「日本の役割」を痛感したよいう。
「ニューヨークのアジア社会は中国、韓国が盛り上げている。日本人も垣根を超えて参加した方がいい」「日本人はインディペンデントし過ぎる。アジア人と一緒にやっていく姿勢が必要」と厳しい目でみている。
（吉）
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