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イースト・ヴィレッジに蘇った伝説
日本酒とジャズを楽しむ新たな名所
「ファイブ・スポット・ジャズ」
2026年5月6日投稿
昼はこだわりのコーヒーやオムライス、日本酒などを提供するイースト・ヴィレッジの人気カフェ「Hi-Collar(ハイカラー)」。夜になると照明を落とし、ライブ演奏が響くジャズクラブ「ファイブ・スポット・ジャズ(Five Spot Jazz)」へと姿を変える。

店名の由来は、1950年代後半から1960年代にかけてニューヨークのジャズシーンを象徴した伝説のクラブ「ファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Café)」だ。オリジナルの「ファイブ・スポット」はクーパー・スクエア、後にセント・マークス・プレイスに店を構え、単なるジャズクラブを超えた文化発信地として知られていた。親しみやすく気取らない雰囲気、手頃な価格の飲食メニュー、最先端のビバップやプログレッシブ・ジャズの演奏は、数多くのアバンギャルドな芸術家や作家たちを惹きつけた。

ある夜には、セロニアス・モンクとジョン・コルトレーンがステージ上で共演し、客席ではフランク・オハラ、ジャック・ケルアック、ヘレン・フランケンターラーといった芸術家たちがグラスを傾けている—そんな光景が日常だった。画家、詩人、ジャズファン、そして「何か新しいもの」が放つ刺激的な鼓動を追い求めるあらゆる人々が集う交流の場でもあった。
残念ながら1967年に閉店、記憶の彼方に忘れられていた。ジャズに憧憬が深く実際に歴史を知る八木秀峰氏(TICグループ社長)が2025年、「ファイブ・スポット・ジャズ(Five Spot Jazz)」として復活させた。
「私たちはイースト・ヴィレッジを愛しています。その野性的な心、創造の精神、そして恐れを知らぬ歴史。ここは常に文化、芸術、音楽が激しく交錯してきた場所。人々がここを訪れるのは、単に飲食を楽しむためだけではありません。『何か本物』を感じるためなのです。だからこそ私たちは、『ファイブ・スポット』を蘇らせることにしました。過去への敬意を表し、その魂を未来へと繋いでいくために」と、八木氏は復活にかけた想いを語る。

連日、一流のミュージシャンやシンガーが出演、伝説の名を受け継ぐ空間で、現代のジャズシーンを彩るアーティストたちが、熱い演奏を繰り広げている。5月2日には、マンデイ満ちるトリオが出演。「りんご追分」や、往年の名ギタリスト・川崎燎の楽曲などを披露した。この日は、母でジャズピアニストの穐吉敏子、父でフルート・サックス奏者のルー・タバキンも来場。満員の観客を魅了した。
メニューはカレーライス、オムライスなどのジャパニーズフードが充実、何より日本酒のチョイスが多彩だ。「今は日本酒ファンも多い。美味しい酒で最高のジャズを楽しんでいただきたい」と八木氏。「ファイブ・スポット」のスピリットは今なお息づき、新たな伝説を生み続けている。
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Five Spot Jazz(ファイブ・スポット・ジャズ)
@Hi-Collar
■住所:231 E 9th St, New York, NY 10003
■連絡先:INFO@FIVESPOTJAZZ.COM Tel: 347-855-7768
■https://www.fivespotjazz.com