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「父と暮せば」朗読公演|広島原爆80年に寄せてニューヨークと広島で平和メッセージ発信

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2025年7月11日号掲載|12

「父と暮せば」朗読公演
広島原爆80年に寄せて
ニューヨークと広島で平和メッセージ発信

第二次世界大戦終戦から80年となる今年、被爆地・広島出身の父娘が、ニューヨークと広島で平和への祈りを込め朗読会を開催する。ニューヨーク公演は7月22日(火)・23日(水)の2回で、会場はイーストビレッジの劇場(詳細別記)。朗読作品は、井上ひさし作「父と暮せば」。戦争と原爆が残した深い傷と、それを乗り越えようとする親子の絆を描いた二人芝居だ。

広島に原爆が投下されてから3年後の1948年、生き延びた図書館司書の美津江は、日々を懸命に過ごしながらも、亡くなった父への後悔と罪悪感に苛まれていた。結婚や未来に進むことを拒む美津江の前に、ある日亡き父、竹造の幽霊が現れる。愛情深くユーモラスな父との会話を通じて、美津江は心の傷と向き合い、生きる希望を見出していく。

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父親役を朗読する三宅信之は、日本からこの公演のために来米する。娘役はニューヨーク在住の三宅由利子。ト書きの朗読は、ニューヨーク公演では由利子の母・三宅ケイコが務め、広島公演では森永明日夏が務める。

朗読は日本語。ニューヨーク公演での英語字幕は、井上ひさしとも深い交流のあった翻訳家・映画監督ロジャー・パルバースが手掛ける。国境を越えて伝わる作品として、世界の中心ニューヨークから、平和のメッセージを発信する。

広島公演は8月6日、広島県大竹市玖波公民館で行われる。

■7月22日(火)・23日(水)7:00pm
■会場:FABnyc, Blackbox Theater
 70 E. 4th St. (bet. 2nd & 3rd Aves.)
www.fabnyc.org/programs/dtatheater
■チケット:$20(任意寄付)
■購入:https://www.eventbrite.com/e/the-face-of-jizo-project-tickets-1395196533389?aff=oddtdtcreator
★「父と暮せば」公演HP:https://sites.google.com/view/thefaceofjizo-fatherdaughter/ホーム

父と暮らせば

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