2020年12月18日号 Vol.388

NY市、店内飲食再び禁止
「事実に基づき決定」と知事



アンドリュー・クオモNY州知事は12月11日、COVID-19感染者数および入院患者の増加を受け、12月14日(月)から少なくとも2週間、NY市内のレストランやバーでの店内飲食を禁止することを発表。これにより再び、デリバリー、テイクアウト、屋外飲食のみでの営業となった。

11日(金)に市が発表したデータによると、1日あたりのCOVID-19入院者は205人に達し、市が設定していた上限200人を超過。7日間での新規感染者数が2559人、平均が5・35%と、これらも設定上限5%を上回っていた。

デ・ブラシオNY 市長は、クオモ知事の決定を支持。「苦渋の決断だが、NY市内でこれ以上感染者の増加を見過ごすわけにはいかない」としている。

この決定を不服としたニューヨーク・レストラン協会は、「過剰な措置」と反発。屋内ビジネスのジムやサロンに対しては引き続き営業を許可していることから、「フェアではない」との声も上がっている。


クオモ知事は、新たに発表したコンタクト・トレーシング・データ=図=で、「レストランからの感染率が、他のビジネスを上回ったことにより、止むを得ず決断した」と説明。これによると、「家族や知人とのホームパーティ」が73・84%と圧倒的に多く、「レストランとバー」は1・43%で5番目。「ヘア&パーソナルケア、0・14%、20番目)」や、「ジム(0・06%、25番目)」と比べると、やはりレストランとバーでの感染率が高い。また、ジムやサロンと異なり食事中に「マスクを外すこと」も、感染原因のひとつとしている。

同時にクオモ知事は、店内飲食の禁止は2021年2月まで継続される可能性についても言及。全米でNY州が最も多くのCOVID-19検査を行っていることを挙げ、「すべては事実に基づき決定している」と説明した。


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