2021年12月17日号 Vol.412

自宅で気軽に映画三昧
年末年始に観たい話題作
おすすめ配信映画

Dexter: New Blood © Showtime

長引くコロナ禍の影響で、有料の動画配信サービス利用者も定着。映画館のような大画面ではないとはいえ、気軽に自宅で楽しめるのが配信の利点だ。ここでは年末年始に楽しめる話題作4本を紹介したい。



Dexter: New Blood
デクスター・ニューブラッド(ドラマシリーズ 全10話)


2006年から13年まで8シーズンにわたって放送された人気犯罪ドラマの続編で今年の注目株。

主人公、マイアミ・メトロ警察の血痕分析官デクスター・モーガンが実は司法の目を潜り抜ける犯罪者に鉄槌を下す連続殺人犯でもある、という設定。コミカルな部分と殺人鬼というダークな部分がうまくミックスされ大ヒットした。

続編はオリジナル版ラストエピソードから10年後、舞台を常夏のマイアミからニューヨーク州北部の田舎町に移し、ジム・リンゼイと名前を変えたデクスターが自分の過去と向き合いながら新たな目標を見つけ出す展開。前作で死んだデクスターの妹デブラも想像のキャラクターとしてカムバックする。

■クリエーター:クライド・フィリップス
■出演:マイケル・ホール、ジュリア・ジョーンズ、ジェニファー・カーペンター 他
■公開:Showtime配信・11月7日から

And Just Like That... © HBO Max

And Just Like That...
アンド・ジャスト・ライク・ザット(ドラマシリーズ 全10話)


ニューヨークを舞台に30代の女性4人が自由奔放に生きるさまを綴った大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編。

キャンディス・ブシュネルが週刊誌ニューヨーク・オブザーバーに連載したコラムを原作にサーティサムシングの独身女性の恋愛、友情、結婚、ファッションなどをウィットに富んだ会話で描き出すドラマは98年から2004年まで6シーズンが放送され社会現象ともなった。

続編は50代になった彼女らの今を映し出す。女ざかりの30代もいいが一皮むけた50代もなかなかで、恋心あり、悩みありのリア充ライフ。

メインキャストはほぼカムバックするが残念なことにサマンサ役のキム・キャトラルの姿はない。4人の中でも最もセクシーで強烈、笑いもたっぷりのサマンサがいない分は、ストーリーでカバーだ。

■プロデューサー:マイケル・パトリック・キング
■出演:サラ・ジェシカ・パーカー、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソン他
■公開:HBO MAX配信・12月9日から
■1話30分

The Unforgivable © Netflix

The Unforgivable
ジ・アンフォギヴァブル(映画)


原作はイギリスのTVドラマ「Unforgiven」。ラブコメの女王サンドラ・ブロックには珍しい汚れ役だ。

重罪を犯し20年間の刑務所生活を経て出所したルース・スレーターに待ち受けていたものは厳しい社会復帰の壁だった。ルースの保護観察官は初めからルースに警告した。刑期を終えても社会は罪を償ったとは見てくれない。犯した罪は一生背負っていく覚悟をした方がいいと。もちろんルースもそのつもりだった。刑務所で習った木工の腕を活かして仕事にも就いた。ルースには一つだけ絶対にやらなければならないことがあった。別れた妹を探すことだった。

■監督:ノラ・フィングシャイト
■出演:サンドラ・ブロック、ヴィオラ・デイヴィス、ヴィンセント・オノフリオ他
■公開:劇場上映11月24日から、Netflix配信・12月10日から
■1時間54分・R指定

Don't Look Up © Netflix

Don't Look UP
ドント・ルック・アップ(映画)


ディカプリオ、ローレンスを初め、大物スターがオンパレードのSFブラック・コメディ。 天文学専攻の院生ケイトとゼミの教授ランデルは研究中に偶然にも彗星が地球に向かって進んでいることを発見する。このままでは地球に激突する可能性がある。二人はこの危機的状況を政府に知らせるがホワイトハウスの反応は鈍い。 そこでメディアを通して一般市民に事の重大さを呼びかけようとするも、ここでも半信半疑で取り合ってもらえない。まともに真実に向き合うのはあまりに怖すぎる、という心理なのか。そうこうしているうちに彗星はぐんぐんと近づいてくる。

■監督:アダム・マッケイ
■出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ他
■公開:劇場上映12月10日から、Netflix配信・12月24日から
■2時間25分・R指定


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