2021年12月17日号 Vol.412 | |
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民主主義の劣化を憂う(1)
12月9、10日に「民主主義サミット」が開かれた。オンライン形式とはいえ、約90ヵ国・地域が参加、「新冷戦」とも言われる中、中国やロシアは招かれなかった。その冒頭でバイデン大統領は、「この10年の間に、民主主義国家の半数以上が(民主主義の)衰退を経験した」と述べ、中国、ロシアを念頭に「いま直面する課題に対処するうえで、抑圧的な政策がより効率的だと正当化し、彼らの影響力を世界中に輸出・拡散している」と非難するなどして、「民主主義の再生」を訴えたが、どれほどのインパクトを与えたか? それほど、民主主義の危機は深刻である。
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