2018年12月1日号 Vol.339

リーブ財団晩餐会
支援続けて15年
CHIE IMAI グループ

今井千恵
(左から)今井千恵さん、ピーター・ウィルダロッター氏、今井千晶さん


落馬事故により脊椎に損傷を負った俳優の故クリストファー・リーブ氏と、故ダナ夫人の「クリストファー&ダナ・リーブ財団」は11月15日(木)、シェラトン・ニューヨーク・タイムズ・スクエアで、ファンドレーズ年次晩餐会「マジカル・イブニング・ガラ」を開催。今年もファーデザイナーの今井千恵さん(CHIE IMAI グループ代表)が参加。今井さんは「アメリカでは利益を社会へ還元するのは当然のことで、私だけが特別な事を行っている訳ではありません」と常々語り、15年に渡ってサポートを続けている。今年は長女でCHIE IMAI代表取締役社長の今井千晶とともに、唯一の日本人として出席した。
リーブ財団は脊椎損傷に苦しむ人々を支援する団体として1995年に設立。クリストファーとダナの他界後、夫妻の子供たち、マシュー、ウィル、アレクサンドラが両親の遺志を継ぎ、「今日のケア、明日の癒し(Today's Care, Tomorrow's Cure)」をコンセプトに、サポートを続けている。
今回のガラには、元デスティニーズ・チャイルドのミッシェル・
ウイリアムス、俳優のリチャード・カインド、同じく俳優のデヴィッド・キース、シンガー&ソングライターのグレイス・ガウスタッドなど多くの著名人が参加。財団と親交のあるNHLからは、元NYレンジャースのマーク・メシエ、マイク・リクターらが顔を見せた。
今年は、NHLコミッショナーのギャリー・ベットマン氏に「リーダーシップ・アワード」が、クレイグ・ホスピタルCEOのマイケル・フォーダイス氏に「スピリット・オブ・カリッジ・アワード」が贈られた。
自身が母になった今井千晶は、ベビーカーを押す際、街の至る所にある段差の不便さに気が付いたといい、「日本はアメリカほど障害者に対する理解が高くありません。これからは少しでも障害者に優しい街づくりに貢献できればと考えています」と話した。

ガラに先駆け11 月13日(火)、リーヴ財団のヘッドオフィスを訪問した今井千恵さんは、プレジデントでCEOのピーター・ウィルダロッター氏と対談。今井さんは、日本での状況を説明すると同時に、団体の目的やアメリカの現状などを質問し、「個人ができることは大きくないかもしれませんが、今後もこの活動を続けていきたい」と話した。


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