2019年11月29日号 Vol.363

NY日商・第35回年次晩餐会
日米の揺るぎない調和を


(左から)越和夫氏、中満泉氏、ジョー・ウクズグル氏、ジェームズ・ゴーマン氏、 キーン誠己氏、キャロライン・ケネディー氏、吉森桂男氏


ニューヨーク日本商工会議所(JCCI)(会頭:吉森桂男・三井物産常務執行役員・米州本部長、米国三井物産社長)が11月13日(水)、ミッドタウンのヒルトンホテルで第35回年次晩餐会を開催した。
日米財界人の交流親睦とビジネス関係の強化を目的として、毎年開催される大規模なチャリティーイベントで、今年も日米約900人のビジネスリーダーが参加して行われた。
晩餐会の収益金は、慈善基金「JCCファンド」を通じ、日米友好、教育振興、地域貢献活動など、幅広く役立てられる。
今年の晩餐会のテーマは「揺るぎない調和」。「美しい調和」を意味する新元号「令和」に因んで選ばれた。
晩餐会チェアマンの三菱UFJフィナンシャルグループ常務執行役員・米州副担当の越 和夫氏は挨拶で、次のように述べた。
「幼少期の一部を米国で過ごし、20年近くこの国でプロフェッショナルとして働いた中で、日米文化の調和の力に心から感謝しています。文化の違いがあれど、お互いの強みによって良い関係を構築していくことが美徳であり、調和の本質です」
晩餐会共同チェアマンのデロイトCEOジョー・ウクズグル氏は、「長期的な平和と繁栄を得るには、世界各国の間に強い絆を育み続けることが最善の方法だと信じています。そして、日米間の特別な絆は、この混乱の世において模範的な例として、私たちの努力により将来一層培っていくべきです」と挨拶した。
この日の基調講演は、モーガン・スタンレー会長のジェームズ・ゴーマン氏。司会者との対話形式で、昨今の日米関係やビジネス展望について、ユーモアを交え語った。
日米及び世界の友好と理解に貢献した個人に与えられる功労賞「イーグル・オン・ザ・ワールド・アワード」は、前駐日米国大使のキャロライン・ケネディー氏と、国連軍縮担当事務次長の中満泉氏に授与された。
さらに、日本学者・歴史家・教師・作家・日本文学翻訳者である故ドナルド・キーン氏に、特別栄誉賞が贈られ、キーン氏の養子であるキーン誠己氏が代理人として賞を受け取った。


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