2019年11月29日号 Vol.363

日本ギャラリー・2展示
「かな書とモノクロ写真」
「堂園まり子ジュエリーと絵画」


万葉集 聖武天皇の歌


堂園氏によるジュエリー


日本クラブ内の日本ギャラリーでは12月、2つの展示が開催される。

12月5日(木)から7日(土)まで、書道家・襟立玉英と写真家ブライアン・ムーアによる、かな書とモノクロ写真の展示会「黒と白の世界」を開催する。日本人書道家とアメリカ人写真家が、黒と白の世界にどのような共通点を見出すかが注目される。
「かな書」とは、漢字から編み出したかな文字を、日本人の美意識によって実用から芸術に昇華させたもの。今回は、万葉集と松尾芭蕉の俳句を題材に、一文字の大きさが5ミリから50センチくらいまでのかな文字による、小色紙から壁面いっぱいの大画仙までを展示。筆と墨による造形と、線質の黒と白の世界が展開される。
写真家ムーアの作品は、伝統が息づく現代の日本の風景を、昔ながらのゼラチンシルバープリント技法を用い、ファイバーベース紙にプリントすることで、黒と白の世界を表現する。
会期中、毎日午前10時から午後5時まで、かな書のワークショップ(参加無料)が開催される。12月7日午後1時から2時は、アーティスト2人のギャラリートーク。

12月12日(木)から17日(火)まで、ジュエリー作家で画家の堂園まり子による個展「カラー・パッション・エレガンス2019」を開催する。
1971年に来米し、ニューヨークでジュエリーデザイナーとして活動する堂園。繊細で上品な作品が認められ、ジョージ・ジャンセン(米国)やグッチ社(米国・カナダ)とのコラボレーションなども展開。ジュエリー制作の傍らで絵画にも取り組み、オイルパステルに金沢の金箔を重ねた作品や、油絵、金銀の糸を組み合わせたコラージュなど、独創的な作品を制作する。
鑑賞者に「力と希望」を伝える絵画と、「装うアート」とも言えるジュエリー作品の同時展示となる。

かな書とモノクロ写真展
「黒と白の世界」
■12月5日(木)〜7日(土)
※写真展示は11日(水)正午まで

堂園まり子ジュエリー・絵画展
「COLOR PASSION ELEGANCE 2019」
■12月12日(木)〜17日(火) 
  
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ内)
 145 W. 57th St.
■TEL: 212-581-2223
 info@nipponclub.org
■入場無料
www.nipponclub.org



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