2020年11月27日号 Vol.387

90年代アートディレクター大橋真澄の軌跡
「CDジャケットのデザインから振返る踊り狂った90年代。懐かしのジュリアナ東京とともに。—日本のバブル経済とダンスミュージック、CDジャケットの軌跡—」



90年代を通して、コンセプトからデザインまでを手がけたアートディレクター大橋真澄の個展が、12月3日(木)から10日(木)まで、ミッドタウンイーストのギャラリーで開催される。題して「CDジャケットのデザインから振返る踊り狂った90年代。懐かしのジュリアナ東京とともに。—日本のバブル経済とダンスミュージック、CDジャケットの軌跡—」。400点以上のCDジャケットデザインと、スーパーユーロビートを中心に60点以上を展示する。

90年代といえば、日本のバブル景気終焉時代。いわゆるナイトクラブも、80年代の「ディスコ」から「クラブ」や「ハウス」へと呼び名も変わり、DJがアーティストとして注目されるようになった。ナイトクラブ「ジュリアナ東京」では毎夜、羽の付いた大きな扇子で若者が熱狂しながらパラパラダンスを踊った。

大橋は、AVEXレーベルのダンスミュージックシリーズのほぼすべて、スーパーユーロビート、ジュリアナ東京、ハウスリボリューション、ハイスピードテクノグルーブ、スーパークラブグルービンを手がけ、多くの賞を受賞している。

特にスーパーユーロビートは、ダンスをファッションと結びつけたビジュアルに、映画のストーリーを切り取ったエッセンスを加えて、他にはないシリーズの特徴を作り上げた。コスチュームや小物のほとんどが、大橋のチームによる創作だ。


■12月3日(木)〜 10日(木)
■会場:Blue Gallery
222 E. 46th St.
(bet. 2nd & 3rd Aves.)
■TEL: 212-661-8880
347-403-4294(日本語テキスト可)
https://www.bluegallerynyc.com



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