2020年11月27日号 Vol.387

ホリデーシーズンに向けた
「ショッピング・アドバイザリー」発表
州民に正しい行動促す


Governor Cuomo Updates New Yorkers on State's Progress During COVID-19 Pandemic - 11/25 (Mike Groll/Office of Governor Andrew M. Cuomo)

秋になり、世界各地で新型コロナウイルス(COVID-19)感染が拡大。ホリデーシーズンが本格化するアメリカで、ニューヨーク州のデパートメント・オブ・ヘルスは、「ショッピングやパーティなど、人々の何気ない活動が、感染を広げる」と警鐘を鳴らす。

クオモNY州知事は11月24日(火)、引き続き感染を抑制するため、「ショッピング・アドバイザリー(Shopping Advisory)」を発表。ホリデーシーズンに向けてニューヨーク州内の小売業者と買い物客の双方に対し、注意を促すもの。以下はその概要。

・店内収容率を50%以下に制限する
・他者との距離を6フィート以上確保する
・フェイスカバー(2歳以上)を着用している場合のみ、入店を許可する
・店内にハンドサニタイザーなどの消毒ステーションを用意する
・サービスカウンター、買い物カートやカゴ、トイレなど、不特定多数が触れるモノは定期的に清掃/消毒する
・健康上の注意(フェイスカバー、6フィート離れる、手の消毒など)を促すポスターやサインを設置する
・買い物客に、購入したい商品のみを手に取るよう促す
・可能な限り「タッチレス」での支払いや「前払い」を導入する
・電話オーダーやクリック&コレクト(サイトで商品を購入し、店舗や宅配ボックス、ドライブスルーなどで受け取るショッピングスタイル)、配達など、顧客向けの「リモート・ショピング」の導入を検討する
※ソース元
HolidayShoppingAdvisory_FINAL.pdf

また、クオモNY州知事は11月26日(木)、前日25日のニューヨーク州内でのCOVID-19検査結果が過去最高の21万7,721件を記録、州全体の陽性率は3.18%、19人が亡くなったと発表。

「陽性率が上がるにつれ、入院患者が増え、ICUに入る人々が増え、呼吸器が必要になる人々が増え、死亡者数が増える」と指摘。「それでも、他州と比べてニューヨーク州は、人口密度が高い地域を抱えながらも、依然として感染率を抑えている」とし、「ニューヨーカーが正しい行動を取った結果だ」と称賛する。

現在行っている、感染率を地域ごとに分け、ビジネスの閉鎖を決める「マイクロ・クラスター・アプローチ」は、経済的影響を最小限に抑えると同時に、コミュニティーと個人が責任を共有することを目的としたもの。クオモ知事は、「これは非常にうまく機能している」と、こちらも評価。今後は、「マイクロ・クラスター・アプローチ」に、学校を継続して開くためのプランと、ワクチンの配布計画を追加することを目標に掲げている。

「(あなたが)感染するとすれば、感染しているがまだ『発症前』の人、または『無症状』の人からのものだろう。彼らが悪意を持っているわけではなく、それらは偶然で、非自発的なものだ。このクレイジーな世界では、安全に見えていも、もはやそれは安全ではない」と、クオモ知事は州民に改めて注意を促した。

※「マイクロ・クラスター」の地域およびガイドラインは以下で確認可能
https://forward.ny.gov/micro-cluster-strategy




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